生犬穴
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生犬穴(おいぬあな)は、群馬県多野郡上野村にある鍾乳洞である[1][2]。同村内の不二洞とともに群馬県の二大鍾乳洞とされている[3][4]。1929年(昭和4年)に地元の青年たちによって発見された[4][5][注釈 1]。多野・秩父地方の鍾乳洞の中でも代表的なものとされており[1]、国の天然記念物に指定されている[2][4]。
地元には、鍾乳洞が発見される以前から、この穴がヤマイヌの住みかであったという言い伝えがあり、山犬信仰と結び付いて「おいぬあな」と呼ばれるようになったと考えられている[6][7]。発見時には、この言い伝えを裏付けるように多数のオオカミなどの獣骨が見つかっている[6][8]。
その後、入洞者による鍾乳石の持ち去りや持ち込んだ照明の煤で洞内が汚されるなどの被害が出たことから[6][8]、現在は入口が施錠されている[1][9]。