皮膚がん
皮膚に生じた悪性新生物 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
皮膚がん(ひふがん)は、皮膚に生じた悪性新生物の総称である。主なものに基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫が含まれるほかさまざまなものがある。皮膚に生じる悪性新生物としてはそのほか皮膚T細胞リンパ腫である菌状息肉症、セザリー症候群などがある。日光角化症、ボーエン病、パジェット病は表皮内癌である。
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癌腫 | 説明 | 症例写真 |
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基底細胞癌 | 表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞から発病する皮膚癌。最も発生が多い[1]。 | |
有棘細胞癌 | 表皮の有棘層の細胞が癌化する皮膚癌。基底細胞癌に次いで発生頻度が高い[2]。 | |
悪性黒色腫 | メラニン色素を作り出すメラノサイトが癌化して発生する皮膚癌。人種差がある[3]。 | |
ボーエン病 | 表皮の有棘層の細胞が癌化し、表皮の中だけに留まっている状態[4]。
(表皮内癌) |
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パジェット病 | 主に汗を産生する汗器官由来の細胞が癌化する表皮内癌の一種[5]。
真皮まで腫瘍が浸潤したものをパジェット癌と呼ぶ。 |
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日光角化症 | 紫外線によく当たる部位に好発する。皮膚表面が乾燥、発赤し、瘡蓋を生じる[6]。
(表皮内癌) |
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菌状息肉症 | 皮膚に原発するCD4陽性T細胞の悪性リンパ腫[7]。 | |
セザリー症候群 | 全身発赤と掻痒が出現し、発熱とリンパ節腫脹も伴う皮膚の悪性リンパ腫の一種[8]。 |
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