目隠し鬼
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目隠し鬼(めかくしおに)は、日本の伝統的な子どもの遊戯の一つ。鬼ごっこ(鬼事、おにごと)の一種で、その名の通り、鬼役の子が目を隠された状態で行うものを指す。歴史的にはめくら鬼(盲鬼)や盲目鬼事(めくらおにごと)と呼んだ。また、ゲームの際には、鬼に対して逃げ手が言う「鬼さんこちら 手の鳴るほうへ」というフレーズもよく知られる。
『忠臣蔵』の七段目では、大星由良助(大石内蔵助)が自ら鬼役となって遊女たちと目隠し鬼に興じる有名な場面があり、ここから「由良鬼(ゆらおに)」と呼ばれ、囃子も「由良さんこちら、手の鳴る方へ」などと伝わるものがある。
英語ではBlind man's buff(目隠し遊び)と呼ばれてやはり鬼ごっこ (tag) の一種であり、世界的に古くから見られる子供の遊びである。本項では日本以外の事例についても述べる(なお、便宜上、捕まえる役の者を「鬼」と呼ぶが、これは日本特有の表現である[注釈 1])。