クェルセチン
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クェルセチン[4](またはクエルセチン、ケルセチン、英: quercetin)は、フラボノイドの一種でフラボノールを骨格に持つ物質。配糖体(ルチン、クエルシトリンなど)または遊離した形で柑橘類、タマネギやソバをはじめ多くの植物に含まれる。黄色い色素で、古くから染料としても用いられてきた。分子式は C15H10O7、分子量 302.24、CAS登録番号は [117-39-5]。
概要 クェルセチン, 識別情報 ...
クェルセチン | |
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2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)- 3,5,7-トリヒドロキシ-4H-クロメン-4-オン | |
別称 メレチン ソホレシン ソホレシン シアニデノロン1522 キサントアウリン クエルセトール | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 117-39-5 |
PubChem | 5280343 |
日化辞番号 | J2.907F |
KEGG | C00389 |
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特性 | |
化学式 | C15H10O7 |
モル質量 | 302.236 g/mol |
密度 | 1.799 g/cm3 |
融点 |
316 °C |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | Science Lab.com |
無毒性量 NOAEL | 100 mg/kg/day(ラット、経口)[1] |
半数致死量 LD50 | 161 mg/kg(ラット、経口) 159-160 mg/kg(マウス、経口)[2][3] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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化合物名は1857年から使用されており、ラテン語で「オークの森」を意味するquercetum(ラテン語でオークはQuercus - コナラ属)に由来する[5][6]。クェルセチンは天然に存在するオーキシン極性移動阻害剤である[7]。