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メキシコの州 ウィキペディアから
ゲレーロ州(ゲレーロしゅう、Estado de Guerrero)は、メキシコの太平洋岸にある州。州都はチルパンシンゴ。
州の名称は、メキシコ独立戦争の英雄、ビセンテ=ラモン=ゲレロ=サルダーニャ(Vicente Ramón Guerrero Saldaña)にちなんでいる。彼はティシュトラ(Tixtla)生まれのメスティーソの子孫であって、出身地のティシュトラは、彼に敬意を表してティシュトラ(Tixtla de Guerrero)と改名されたほどである。
後古典期にタラスカ王国の繁栄したミチョアカン州の南東、先古典期からモンテ・アルバンを中心とするサポテカ文明の繁栄したオアハカ州の西隣に位置する。
地勢は、海岸におおむね平行に南シエラマドレ山脈(Sierra Madre del Sur)が州を縦断していて、山地が面積の大部分を占める。
古期段階(8,000 B.C.頃 ~2000B.C.頃)では、中米最古の前3200年頃の土器が出土したプエルト=マルケスの集落があった。先古典期には、オルメカの「支配領域」で、山地の急峻な崖面のオシュトティトラン洞穴(Oxtotitlan Cave)とその南方数十キロのフストラワカ洞窟(Juxtlahuaca Cave)には、オルメカ様式の壁画が描かれ、テオパンテクアニトラン(Teopantecuanitlan)などの大遺跡が残されている。
1995年6月28日、アグアス・ブランカス(Aguas Blancas)で、山地農民組織の農民が待ち伏せていた州警察に襲撃され、17人が殺害される事件が発生[2]。1996年3月、州知事ルベン・フィゲロアは引責辞任した[2](アグアス・ブランカス虐殺事件)。
2014年9月26日、デモをしていた学生四十三人が警察に連れ去られて行方不明になる事件があり、検察当局は地元政府と警察、犯罪組織が癒着して学生らを殺害したとみて、元市長らを逮捕。12月、ごみ捨て場で見つかった遺体が学生一人のものと特定された[3]。
山地ではアムスゴ族などの少数民族が住んでいる。
2010年代には、殺人事件の発生数が増加した。2014年には1514件、2017年には2316件となっている[5]。
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