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ジョン・P・ハモンド[1](John P. Hammond、1942年11月13日 - )は、アメリカ合衆国のブルース歌手、ギタリスト。レコード・プロデューサーのジョン・ハモンドの息子であり、ジョン・ハモンド・ジュニアと表記されることもある。
1942年11月13日、ニューヨークにてレコード・プロデューサーでタレント・スカウトのジョン・ハモンドと最初の妻で女優のジェミソン・マクブライドのもとに生まれた[2]。高名なヴァンダービルト家の祖であるコーネリアス・ヴァンダービルトの子孫[3]。実の弟ジェイソンの他、父とエスマ・オブライエン・サーノフとの再婚により義理の妹(エスマ・)ロシータ・サーノフがいる。彼のミドル・ネームであるポールは彼の父の友人で俳優のポール・ロブスンに敬意を表して名付けられた。若い頃の彼は母親により育てられ、父親とは年に数回会うのみであった。
高校生の頃にギターを演奏し始め、とりわけジミー・リードのアルバム『Jimmy Reed at Carnegie Hall』に影響を受けた。アンティオーク・カレッジ(Antioch College)に進学したが、音楽の道に進むため1年で中退。1960年代中期までに全米を公演してまわり、グリニッジ・ヴィレッジに住むようになった。ニューヨークでジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ザ・ホークス(後にザ・バンドで知られる)、ドクター・ジョン、デュアン・オールマンなど多くのエレクトリック・ブルース・ミュージシャンと共にレコーディングを行ない、友情を育んだ。
彼は通常アコースティック・ギター、特にナショナル・ギター社製を愛用し、バレルハウス・スタイルの歌唱法を採っている。1962年、ヴァンガード・レコードでデビューしてから現在まで34枚のアルバムを発表。1990年代ポイント・ブランク・レコーズでレコーディングするようになった。グラミー賞に4度ノミネートされ、1度受賞している。1970年のダスティン・ホフマン主演の映画『小さな巨人』の音楽を担当している。
批評家からの称賛を得ながらも、商業的には大きな成功はしていない。にもかかわらず、根強いファンに支えられ、ジョン・リー・フッカー、ルーズヴェルト・サイクス、デュアン・オールマン、ロビー・ロバートソン、チャーリー・マッスルホワイトなど彼の音楽に参加したミュージシャンからの尊敬を得ている。エリック・クラプトンとジミ・ヘンドリックスの両者が同時に1つのバンドに参加した唯一のミュージシャンであり、1960年代、ニューヨークのガスライト・カフェで5日間演奏した[4]。しかし、彼らとレコーディングを行なわなかったことを彼は後悔している。少なくとも1人の起草者によりザ・バンドが広く認知されるのを助けるミュージシャンにふさわしいと提案。1965年、彼はザ・バンドの数名のメンバーとレコーディングを行ない、彼らにボブ・ディランを推薦し、ザ・バンドは有名となり世界ツアー公演を行なった[5]。1973年には、当時所属していたコロムビア・レコードの案により、ドクター・ジョン及びマイク・ブルームフィールドとのコラボレーション・アルバム『三頭政治』を発表したが、このトリオは短命に終わった[6]。
1990年代初頭、伝説的ブルース歌手のロバート・ジョンソンについての1991年のイギリスのドキュメンタリー番組『The Search for Robert Johnson』の司会を担当した。
シンガーソングライターのトム・ウェイツとは長年にわたる友人であり、時々ウェイツの曲を演奏する。2001年、伝統的なスピリチュアル・ソング「I know I've Been Changed」以外、全曲ウェイツの作曲によるアルバム『Wicked Grin』を発表。ウェイツはこのアルバムにプロデュース、ギター演奏、バック・コーラスでも参加している。
2002年、ロス・ロボスのデイヴィッド・イダルゴのプロデュースによる『Ready for Love』を発表[2]。このアルバムにはミック・ジャガーとキース・リチャーズ作曲の「The Spider and the Fly」のカバーも収録されている。
2009年、アルバム『Rough and Tough』が発表された。このアルバムは2010年のグラミー賞最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム賞にノミネートされた[7]。
1967年10月21日、ジョン・バーク・マクデヴィットの娘デイナ・マクデヴィットと結婚した[9]が、後に離婚。
1981年、ハモンドは2番目の妻、ペギー・スポエリーと結婚。後に離婚した。2003年に3番目の妻、マーラを迎えている[10]。
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