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大牟田市動物園(おおむたしどうぶつえん)は、福岡県大牟田市にある動物園である。
延命公園の一角にあり、市民には延命動物園(えんめいどうぶつえん)と呼ばれることが多い。
大牟田市民の憩いの場である延命公園の南端にあり、総面積44,000m2の敷地内に55種・271点の動物が展示されている。
「動物をとおした こころの交流」をテーマに以下の3つの交流を進めている。
2003年に閉園した宝塚ファミリーランドで飼育されていたメスのホワイトタイガー「ホワイティ」を引き取り飼育し、福岡県内でホワイトタイガーの展示を行う唯一の動物園として知られていたが、ホワイティ以外のホワイトタイガーの飼育は行わず、2022年5月31日にホワイティが死亡したことにより[1]ホワイトタイガーの展示は終了した。
飼育動物が心身ともに健康な暮らしを送ることができるように遊具の設置やえさの与え方など環境を豊かにするための工夫を行っている。
動物を安全で健康的に飼育するために、治療や投薬を行いやすい体勢を覚えさせるトレーニングを行っている。大牟田市動物園ではライオン、トラ、マンドリルおよびサバンナモンキーの無麻酔採血を国内で初めて成功させている[7]。これらのことを受けて2016年、市民zooネットワークなどが主催する「環境エンリッチメント大賞」で大賞を受賞。[8]
採食エンリッチメントと日本で有害駆除されているイノシシ、シカ等の有効利用を結び付けた、画期的で新規性の高い取り組みである。飼育下の肉食動物において採食時間が短い、レパートリーが少ないなどが長年の課題である。その解決策として「餌」として加工されたものでなく、骨や毛皮などがついた屠体を与えることで、採食時間の延長、異常行動の減少など、より野生に近い行動が引き出すことが期待できる。この取り組みは有害駆除された鳥獣が90%廃棄されている点に焦点をあて、駆除されたシカやイノシシを低温殺菌処理などで安全性を確保した上で屠体として用いる方法を確立した。
また、大牟田市動物園が日本において初めに取り入れた活動であり2019年「環境エンリッチメント大賞」で大賞インパクト賞を受賞し、他園館への広がりを見せている。[9]
2015年に園内の飼育動物と、けがや病気で保護した野生動物を対象とした「動物園診療所」を開所した。これにより、少量の血液採取で検査ができ、また園外の動物病院に行かなくても、レントゲン検査などの様々な検査を受けることが可能である。
大牟田市動物園では多くのカンガルーを飼育しているが、老齢の個体が輩出されるため、老カンホームを設置している。「老“カン”ホーム~やすらぎ」と名付けられた設備には、日本国内最高齢だった目が見えない「バァーバ」(雌、1984年3月30日-2008年4月17日、24歳)などが飼育された[10][11]。 飼育員が「介護職」として世話をしている[要出典]。また、日本国内で飼育されているオオカンガルーの中で最高齢であるメスのニシキ(1991年産)が、NHK福岡放送局の『ふっくTV ふくおかをカンガェル〜』(2013年1月26日放送)で報道された[12]。
2015年3月31日に園内のキリン繁殖に向けた募金プロジェクト「リン君の婚活大作戦」をスタートさせた。開始から約1年間で目標額2,500万円に対し約1,800万円が集まった。プロジェクト開始当初は生体の購入を予定していたが、埼玉県こども動物自然公園から繁殖を目的とした貸借(ブリーディングローン)という形で、メスキリンを導入することになった。2016年3月8日に埼玉県こども動物自然公園からメスキリンのプリンが来園した[13][14]。
午前9:30~午後5:00(入園は午後4:30まで)
個人 | 一般団体(30人以上) | |
---|---|---|
大人 | 370円 | 302円 |
高校生 | 210円 | 172円 |
小人 | 80円 | 64円 |
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