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昆虫相撲(こんちゅうずもう)とは、昆虫または身近な陸生節足動物(主にクモ[1])を互いに闘わせる遊びの総称である。虫相撲などとも言う。縄張りを守ろうとしたり、繁殖期のメスへの求愛を競ったりする本能を利用することが多い[1]。闘わせるのは同種同性が場合が多いが、異種間の場合もある。
昆虫相撲と見なされ、様式化、体系化されている伝統文化は世界各地に存在し、以下のようなものがある。
熱帯産の外国種を含むカブトムシやクワガタムシなどを戦わせる娯楽である。試合様式は概ね上記のカブトムシ相撲に準ずるが、体系化された文化としての歴史、伝統はほとんど無い。ムシキング等のデジタルビデオゲームから規範を得た異種格闘の意味合いが強い。実虫を闘わせるのではなく、バーチャルに闘いをシミュレートするゲームをプレイしたり、闘いの様子を収録したDVDを鑑賞したりする場合もある。
両者ともにもとはメスないしは餌場を奪い合うための手段として発達させた角や大アゴを、闘争心が旺盛であるため顔を合わせただけで戦う性質を利用する。カブトムシは皮膚が発達した角を相手の腹下にいれ、持ち上げるようにして投げ飛ばす。頭角と胸角で挟んで投げ飛ばすこともある。前肢で振り払ったりもする。クワガタムシはもともと採食のためのものが発達した大アゴで相手を挟み、投げ飛ばす。体を持ち上げることで大きく見せ、威嚇する。カブトムシと違い殺傷能力があるため注意が必要。多頭飼育(多数を同じ容器で飼うこと)がいけないとされる所以である。
ただし場合によっては体に傷ができることもあり、衰弱したり、ラベルがついたりしている場合はきれいな状態で標本化できないため、昆虫相撲をさせることを嫌う愛好家も多い。
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