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聖年(せいねん、ラテン語: Iobeleus、英語: Holy Year, Jubilee Year)はカトリック教会において、「ローマ巡礼者に特別の赦しを与える」とした年である。プロテスタントには聖年という概念はない。なお、ミレニアムの節目に当たる2000年は100年ごとに実施される大聖年であった。
教皇ボニファティウス8世が1300年を聖年と定めたのが始まりである。2回目はクレメンス6世の1350年(アヴィニョン捕囚の時期であるがローマへ巡礼すべきこととされた)、3回目はボニファティウス9世の1390年、4回目は1400年である。以後、おおよそ25年ごとに聖年とされた。ただし、1800年と1850年は聖年とされなかった。大聖年とされた2000年は26回目の聖年に当たる。また、2016年にはフランシスコにより特別聖年が実施された[1]。
かつてはローマに巡礼することのできない者に対して、同等の効果を与えるとして贖宥状(いわゆる免罪符)が出された。これはボニファティウス9世当時の教会大分裂という時代にあって、フランスなどの妨害で巡礼者が難儀することを考えての措置であった。しかし、16世紀のトリエント公会議(1545年–1563年)の決議により贖宥状は出されなくなった。
2000年の聖年ではヨハネ・パウロ2世の教皇大勅書(受肉の秘儀)にて規定がされ、指定された教会(日本国内にも所在)が巡礼の対象となった。
聖年の際には以下のローマ4大聖堂において、普段聖堂に内側から塗り固められている「聖なる扉 (Porta Santa)」が開放される[1]。
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