1976年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第8回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1976年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月9日に開幕した。ナショナルリーグの第8回リーグチャンピオンシップシリーズ(8th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から12日にかけて計3試合が開催された。その結果、シンシナティ・レッズ(西地区)がフィラデルフィア・フィリーズ(東地区)を3勝0敗で下し、2年連続8回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
概要
1976年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月9日–12日 | ||||||
観客動員 | 3試合合計:18万0338人 1試合平均:06万0113人 | ||||||
殿堂表彰者 | スパーキー・アンダーソン(CIN監督) ジョニー・ベンチ(CIN捕手) ジョー・モーガン(CIN内野手) トニー・ペレス(CIN内野手) スティーブ・カールトン(PHI投手) ジム・カート(PHI投手) マイク・シュミット(PHI内野手) ダグ・ハーヴェイ(審判員) | ||||||
チーム情報 | |||||||
シンシナティ・レッズ(CIN) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続5回目 | ||||||
GM | ボブ・ホーサム | ||||||
監督 | スパーキー・アンダーソン | ||||||
シーズン成績 | 102勝60敗・勝率.630 西地区優勝 | ||||||
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フィラデルフィア・フィリーズ(PHI) | |||||||
シリーズ出場 | シリーズ開始8年目で初 | ||||||
GM | ポール・オーウェンズ | ||||||
監督 | ダニー・オザーク | ||||||
シーズン成績 | 101勝61敗・勝率.623 東地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
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レギュラーシーズンで100勝以上を挙げた球団どうしがリーグ優勝決定戦で対戦するのは、1971年のアメリカンリーグ優勝決定戦以来5年ぶり2度目[1]。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、フィリーズが7勝5敗と勝ち越していた[2]。この年のペンシルベニア州フィラデルフィアは、同市での13植民地によるアメリカ独立宣言から200周年の節目の年であったことや、フィリーズが1950年のワールドシリーズ以来26年ぶりにポストシーズンへ進出したことなどから盛り上がっていたが、レッズはフィリーズに1勝もさせなかった[3]。このあとレッズは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ニューヨーク・ヤンキースを4勝0敗で下し、2年連続4度目の優勝を成し遂げた。リーグ優勝決定戦が導入された1969年以降、ポストシーズン全勝優勝は今回のレッズが初であり[4]、2024年現在も史上唯一である。