J・ガイルズ・バンド
ウィキペディアから
ウィキペディアから
J・ガイルズ・バンド(The J. Geils Band)はアメリカ合衆国出身のロックバンド。
ブルース・ロックから台頭し、音楽性が変化した1980年代にはシングル「堕ちた天使」が全米1位を記録。アルバムも1位を獲得し世界的な知名度を得る。一度解散したが1999年以降から活動を再開。象徴であるJ・ガイルズが亡くなるまで存続した。
1967年、J・ガイルズを中心にボストンで結成。当初はJ・ガイルズ・ブルース・バンドを名乗り、かなり本格的なブルースを演奏していた。1970年にデビュー。ピーター・ウルフの野性的なボーカルとR&B色の濃いロックンロールサウンドは「アメリカのストーンズ」と評された。1975年には「マスタ・ガット・ロスト」が全米ヒットとなり、バンドの知名度が高まった。この時期ピーター・ウルフは女優フェイ・ダナウェイと結婚している。
大手レーベル「EMI」に移籍し、1980年代から音楽性が少しずつ変化し始める。1981年発表のアルバム『フリーズ・フレイム』からシングルカットされた「堕ちた天使」は印象的なイントロのフレーズとセクシーなミュージックビデオが話題となり、翌年2月から6週間に渡って全米1位を記録する大ヒット。同アルバムも全米1位を獲得する。しかし同曲は産業ロックに走ったとの批評もあり、既存の支持者などから賛否両論を招いた。
この成功を機に1983年にピーター・ウルフがソロ活動のため脱退。次作のアルバム『You're Gettin' Even While I'm Gettin' Odd』も不発に終わり、バンドは1985年に活動を停止した。
1999年、ドラムのステファン・ブラッドを除く5人のオリジナルメンバーは久々に結集し、アメリカ東海岸を中心に、13日間のツアーを行った。この時は、ツアー後に活動を停止したが、2005年から2006年にかけて、オリジナルメンバー全員で散発的にライブを開催。さらに2009年からは、ブラッドを除く5人で本格的にバンド活動を再開した。
2012年、バンドはアメリカツアーを実施する計画を発表したが、J・ガイルズはツアーに参加しない事を発表。残る4人は、新たにギタリストを迎えてツアーを実施した。その為ガイルズは、自分の名前が付いたバンド名を使用しない様、裁判所に訴える事態となった。結果的に、ガイルズはそのままバンドを脱退した形となったが、バンド名は『J・ガイルズ・バンド』のまま2015年まで活動。
2017年4月11日、J・ガイルズがマサチューセッツ州の自宅で71歳で死去[4]。これにより、バンドは事実上の幕を閉じた。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.