M1ガーランド
ウィキペディア フリーな encyclopedia
M1ガーランド(英語: M1 Garand)は、アメリカ合衆国のスプリングフィールド造兵廠が開発した半自動小銃である。アメリカ軍での制式名称は当初United States Rifle, Caliber .30, M1とされていたが、後にRifle, Caliber .30, M1と改められ、 US Rifle, Cal. .30, M1という略記も用いられた。
概要 種類, 製造国 ...
スリング(英語版)付きのM1ガーランド | |
M1ガーランド | |
---|---|
種類 | 軍用小銃(英語版) |
製造国 |
アメリカ合衆国 イタリア アルゼンチン |
設計・製造 |
設計:ジョン・ガーランド 製造:スプリングフィールド造兵廠 ウィンチェスター・リピーティングアームズ ブレダ ベレッタ F.M.A.P |
年代 | 第二次世界大戦 - 冷戦 |
仕様 | |
種別 | セミオートマチックライフル |
口径 | 7.62mm |
銃身長 | 610mm |
ライフリング | 4条右転 |
使用弾薬 |
.30-06スプリングフィールド弾(7.62x63mm) 7.62x51mm NATO弾 |
装弾数 | 8発 |
作動方式 | ガス圧利用(ロングストロークピストン式)、ターンロックボルト |
全長 | 1,108mm |
重量 | 4,300g |
銃口初速 | 848m/秒 |
有効射程 | 500 yd (457 m) |
歴史 | |
設計年 | 1932年 |
製造期間 | 1936年-1957年 |
配備先 | アメリカ軍など |
関連戦争・紛争 | 第二次世界大戦など |
バリエーション | 派生型参照 |
製造数 | 約625万丁 |
テンプレートを表示 |
閉じる
1936年にボルトアクションのM1903小銃に替わって採用され、1957年にM14小銃が採用されるまで、米軍の主力小銃であった。
M1ガーランドを指して、ジョージ・パットン将軍は「これまで考案された物の中では最も偉大な武具」(the greatest battle implement ever devised)、ダグラス・マッカーサー将軍は「我が軍に対する最も偉大な貢献の1つ」(one of the greatest contributions to our armed forces)などと賞賛したと伝えられている[1]。
主力小銃として一線を退いた後も、いくつかの国では儀仗銃などとして利用し続けた。
なお、同じ.30口径で同じM1という形式名を持つ「M1カービン」が存在するが、使用弾薬、設計者、運用方法などは異なった別種の銃である。