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いのちの歴史
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『いのちの歴史』(いのちのれきし)は、富士山みえるによる日本の漫画作品。家の光協会が発行する子ども向け月刊誌『ちゃぐりん』で2005年から連載中である。2009年から2010年にかけて汐文社から『世界の偉人伝』という題で単行本が出版されており、2020年から2021年にかけて偕成社からも『世界と日本の人物伝100』という題で単行本の出版された。
日本を含む世界の歴史上の人物を題材とする伝記漫画であり、2021年1月現在で『ちゃぐりん』で連載されている作品としては最長記録を持つ。
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扱われた人物
要約
視点
マザー・テレサやトーマス・エジソンのように一般的な伝記で扱われる人物のほか、連載誌である『ちゃぐりん』が食育と農業教育をテーマとする雑誌であることもあって農業に携わる人物も扱われている。また、味噌やコウノトリのような発明の歴史やプロジェクトの進展、忠犬ハチ公や上野動物園のゾウのようなヒト以外の動物、ロッチデール先駆者協同組合のような団体を題材とした回もある[4]。
2009年末の坂本龍馬と2010年の岩崎弥太郎(『龍馬伝』)、2012年の平清盛(『平清盛』)、2013年の新島八重(『八重の桜』)、2014年の黒田官兵衛(『軍師官兵衛』)、2015年の吉田松陰(『花燃ゆ』)2016年の真田幸村(『真田丸』)、2017年の井伊直虎(『おんな城主 直虎』)、2018年の西郷隆盛(『西郷どん』)、2019年の金栗四三(『いだてん〜東京オリムピック噺〜』)、2020年の明智光秀(『麒麟がくる』)、2021年の渋沢栄一(『青天を衝け』)は当時のNHK大河ドラマを反映している。
以下、富士山のブログに基づいて掲載順に示す[4]。2011年度1月号と2015年度12月号は休載として扱った。また、2回目の掲載となる人物からはリンクを除去した。右の括弧内には単行本化された際にどの出版社の何巻で扱われたかを示した。
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展開
『ちゃぐりん』2005年度5月号から連載が開始。当初は1回につき8ページであったが、2006年度から10ページ、2010年度から12ページに拡大された[4]。板井れんたろうの漫画『いちばん元気くん』の連載が終了したこともあり、2024年3月現在連載中の『ちゃぐりん』の漫画では最長記録となっている[7]。
2009年から2010年にかけて汐文社から全5巻の『世界の偉人伝』として出版され、『ちゃぐりん』連載で扱われた人物のうち50人が掲載された。汐文社が書店ではなく各地の図書館をメインとする会社であったため、図書館へ所蔵されることになった[8]。2020年から2021年には偕成社から全10巻の『世界と日本の人物伝100』として出版された[9]。
単行本
- 『世界の偉人伝』
- 第1巻「平和・人権につくした人たち」(2009年12月、ISBN 978-4811386324)
- 第2巻「発明・発見・開発に活躍した人たち」(2010年1月、ISBN 978-4811386331)
- 第3巻「新しい時代を開拓した人たち」(2010年2月、ISBN 978-4811386348)
- 第4巻「医療・教育につくした人たち」(2010年3月、ISBN 978-4811386355)
- 第5巻「音楽・芸術・文学で活躍した人たち」(2010年4月、ISBN 978-4811386362)
- 『世界と日本の人物伝100』
- 第1巻「わくや常識を破った人たち」(2020年2月、ISBN 978-4-03-544510-4)
- 第2巻「平和と人権解放につくした人たち」(2020年1月、ISBN 978-4-03-544510-4)
- 第3巻「スポーツを愛した人たち」(2020年2月、ISBN 978-4-03-544530-2)
- 第4巻「不朽の名作を書いた人たち」(2020年3月、ISBN 978-4-03-544540-1)
- 第5巻「日本の歴史をつくった人たち」(2020年3月、ISBN 978-4-03-544550-0)
- 第6巻「自分の生き方をつらぬいた人たち」(2021年1月、ISBN 978-4-03-544560-9)
- 第7巻「病気と健康について考え続けた人たち」(2021年1月、ISBN 978-4-03-544570-8)
- 第8巻「自然や動植物を愛した人たち」(2021年1月、ISBN 978-4-03-544580-7)
- 第9巻「人々を導いた教育者・指導者」(2021年3月、ISBN 978-4-03-544590-6)
- 第10巻「文化や芸術をつくった人たち」(2021年3月、ISBN 978-4-03-544600-2)
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評価
日本科学史学会会員の矢島道子は『ちゃぐりん』2014年9月号に掲載されたメアリー・アニングの回について「時代考証といい、登場人物の性格付けといい、なかなかよくできていた」と評価した。また彼女はその理由として『いのちの歴史』のメアリー・アニング回が1965年の児童書『海辺の宝もの』の2012年改訳版に多く基づいていると述べ、生誕200年を機にアニングを題材とする作品群が洗練されていると分析した[5]。
長崎新聞社の緒方秀一郎は『ちゃぐりん』2018年3月号に掲載された陶山訥庵の回について、「対馬を機転と情熱で救った訥庵の生涯が分かりやすく紹介されている」と述べた。陶山は生類憐みの令が発令されていた当時の対馬全島で深刻な食害をもたらしていたイノシシの駆除を敢行し成功した人物であった[6][10]。
出典
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