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うれしいひなまつり

日本の童謡 ウィキペディアから

うれしいひなまつり
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うれしいひなまつり」は、サトウハチロー(「山野三郎」名義で紹介されることもある[3])作詞、河村直則(河村光陽)作曲の日本の童謡である。2007年(平成19年)に日本の歌百選に選出されている。

概要 「嬉しい雛まつり」, 河村順子 の シングル ...
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ひな人形

なお、レコード初出(歌:河村順子日本ポリドール、規格品番:7580)での曲題は「嬉しい雛まつり」である。

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概要

題名どおり、ひな祭りを歌った曲。1935年(昭和10年)、サトウハチローが娘に雛人形セットを買い与えた前後に作詞したとされる[4]。それに河村が曲をつけ、1936年(昭和11年)2月にレコードが発売されている。

楽しい行事を歌った曲で、題名にも「うれしい」とあるにもかかわらず、西洋音楽的に分類すれば短調である。ただし、唱歌の多くは日本古来のヨナ抜き音階を用いて作曲されており、短調の曲も多い。

一方で、歌詞の中に官女から嫁いだ姉を連想するくだりがあるが、これについては、嫁ぎ先が決まった矢先に18歳で結核で亡くなったサトウハチローの姉のことを歌っているものであり、この曲が短調なのはハチローの姉へのレクイエムだからであるとの解釈もある[5]

サトウハチローが作詞した楽曲の中では最もよく歌われるものの一つともいわれ[6]、日本では広く知られた曲となっている。

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歌詞の事実誤認

この歌の歌詞には下記の事実誤認があるとされる。

  • 歌詞に「右大臣」とあるが、身分の高い右大臣であれば三人官女より上にあるはずなので、正しくは大臣ではなく「随人」[7]
  • 「赤い顔」なのは向かって右にあるので(仮に大臣だとしても)「右大臣」ではなく左大臣[6][7]
  • 男雛と女雛を「お内裏様とお雛様」と呼ぶことに関しても議論がある。詳細は「雛祭り#女雛の呼称に関して」を参照。

サトウハチローの次男でサトウハチロー記念館の館長の佐藤四郎によれば、作詞したハチロー自身はこれらを誤りだと認識しており、それゆえ「自分の作品の中で一番嫌っ」[6]ており「できることなら、この歌を捨ててしまいたい」[6]と考えていたという[8]

替え歌

1944年(昭和19年)1月にキングレコードから、この曲に加藤省吾作詞の全く異なる歌詞がつけられた「うれしいひな祭り」が中根庸子の歌で発売された(『日本年中行事童謡集』収録)が、無断で「替え歌」を作られたことにサトウハチローが激怒し、発売停止に追い込まれた[9]

また子供の間では「ぼんぼり」を「爆弾」に置き換えた替え歌が登場した[10]

録音した歌手

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脚注

外部リンク

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