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ぎょしゃ座ニュー星
ぎょしゃ座の恒星 ウィキペディアから
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ぎょしゃ座ν星(ぎょしゃざニューせい、ν Aurigae、ν Aur)は、ぎょしゃ座の恒星である。見かけの等級は3.97で、年周視差から推定した太陽系からの距離は、およそ220光年である[1][2][注 1]。
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特徴
ぎょしゃ座ν星は、非常に多くの観測が行われているが、その大半は、標準星としてのもので、ぎょしゃ座ν星自身について調べるものではない[5][6]。
ぎょしゃ座ν星は橙色巨星で、スペクトル型はK0 IIIに分類される[1]。表面温度は約4,590Kで、光度は太陽の166倍程度、半径は太陽の19倍くらいに達し、質量は太陽の2倍程度とみられる[4][3]。ぎょしゃ座ν星は、巨星の中でもレッドクランプ星に分類され、核ではヘリウム燃焼によりエネルギーを生成している[7][8]。年齢は、10億年程度と見積もらている[4]。
変光
ヒッパルコス衛星による測光から、ぎょしゃ座ν星は、ほとんど変光しない恒星と位置付けられ、一定光度からの変動はわずか0.5ミリ等級とされた[9]。しかし、小型衛星コンステレーションによる明るい天体の観測計画BRITEでの観測からは、半年分のデータでは光度曲線を制限できないくらいの長期的な変化が、0.01等級程度ではっきり示された。また、周期分析からは19.16日周期での光度変化も示唆されたが、これは変光幅が誤差程度しかなく、確かなことは言えない[6]。
伴星
ぎょしゃ座ν星は、ウィリアム・ハーシェルの時代から、南西に1分弱離れた11等星と対をなす二重星として知られるが、視線速度には軌道運動を示す時間変化がみられず、単独星だろうと考えられてきた[10][6]。しかし、テイデ天文台のロボット望遠鏡STELLAによる分光観測で、視線速度は一定でないことが示唆され、未知の低質量星との連星である可能性が示された。軌道を予想すると、周期はおよそ7370日、離心率は0.7程度の楕円軌道となる[6]。
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名称
中国では、ぎょしゃ座ν星は、五車を繋ぐための木杭を意味する柱(拼音: )という星官を、ぎょしゃ座ε星、ぎょしゃ座ζ星、 ぎょしゃ座η星、ぎょしゃ座υ星、ぎょしゃ座τ星、ぎょしゃ座χ星、ぎょしゃ座26番星ともう一つの恒星(不明)とで構成する[11][12]。ぎょしゃ座ν星自身は、柱五(拼音: )と呼ばれる[12]。
脚注
関連項目
外部リンク
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