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さかなのこ

2022年の日本映画 ウィキペディアから

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さかなのこ』は、2022年9月1日に公開された日本映画[1]。監督・脚本は沖田修一、主演はのん[2]

概要 さかなのこ, 監督 ...

概要

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劇中で使用されたミー坊の学生服(2022年撮影)

さかなクンの半生を描いた初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』を原作とし、ミー坊がさかなクンに成長するまでの過程を描く。さかなクンとは性別が異なるのんを起用した理由について、監督の沖田は「性別は特に重要ではない」とし、「中性的な魅力もある、のんさんならこの役にも違和感なく、不思議とすんなり入っていける気がした」と語っている[3][4]

なお、のん(能年玲奈)とさかなクンは2013年連続テレビ小説あまちゃん』の劇中劇『見つけてこわそう』で共演経験がある[5]他、沖田も映画『Ribbon』の応援PV制作の際に、のんと組んで以来となる[6]

あらすじ

要約
視点

魚やタコなど、水の中の生き物を見るのも食べるのも大好きなミー坊(のん / 幼少期:西村瑞季)は父(三宅弘城)、母(井川遥)、兄のスミオ(安藤理樹 / 幼少期:田野井健)との四人暮らし。魚のことばかり考えていて小学校でも変わり者扱いされているミー坊を父は心配するが、母はいつもミー坊の気持ちに寄り添い、閉館間際まで水族館の水槽を離れようとしないミー坊に魚介図鑑を買い与えてくれる。

そんなミー坊が学校からの帰り道、ハコフグの帽子をかぶった不思議な男、ギョギョおじさん(さかなクン)と知り合いになる。魚に詳しいギョギョおじさんと仲良くなったミー坊は彼の家に遊びに行く。小さな家の中にはたくさんの水槽が並び、さまざまな魚が飼われていた。おさかな博士になると誓ったミー坊とギョギョおじさんは魚の絵を描きながらおしゃべりをして楽しく過ごすが、夜になっても帰らないミー坊を探して警察官がやってくる。「おじさんは悪くない」と訴えるミー坊の頭にハコフグの帽子をかぶせ、ギョギョおじさんはパトカーに乗って警察署へと連れて行かれてしまう。その後ギョギョおじさんは町からいなくなり、家は更地になってしまう。

高校生になったミー坊は相変わらず魚が大好き。母とふたり暮らしのアパートでたくさんの魚を飼っている。不良グループにからまれるがまったく臆することなく、釣ったアジやイカをさばいて彼らに食べさせ、仲良くなってしまう。魚に夢中で成績は振るわないが、学校で飼っていたカブトガニの人工孵化に日本で初めて成功し、新聞やテレビでも紹介されて話題になる。

高校を卒業し、ひとり暮らしを始めたミー坊。しかし、就職した水族館では魚やアシカに夢中になって与えられた仕事がはかどらず、転職した寿司屋の仕事もうまくいかない。そんなとき、小学校の同級生だったモモコ(夏帆 / 小学生時:増田光桜)と偶然出会い、引っ越しの手伝いを頼まれる。モモコはパトロンに生活の面倒を見てもらいながらキャバクラで働いていた。

モモコは「いい仕事がある」と知り合いの歯科医をミー坊に紹介する。ゴージャスな雰囲気の歯科医院に置かれた水槽に泳がせる魚の選定を任されたミー坊は必死になって考え、会心の作を歯科医に披露するが、ミー坊が選んだ魚はどれも地味でマニアック。派手好きな歯科医の求めるものとはまったく違っていた。

何をしてもうまくいかず、無職になってしまったミー坊。懇意にしていた観賞魚店の店長がそんなミー坊を雇ってくれ、ミー坊は喜んで働き始める。

ある夜、パトロンと別れて住む家をなくしたモモコとその娘のミツコ(永尾柚乃(3歳時) / 板垣樹(8歳時))がミー坊の部屋に転がり込んでくる。はじめは魚に興味を持たなかったミツコだが、ミー坊と仲良くなるにつれて次第に魚を好きになり、魚の絵を描くようになる。そんなミツコにプレゼントしようとクレヨンのセットを買って帰宅したミー坊だったが、モモコとミツコは手紙を置いて家を去っていた。ミー坊はそのクレヨンで魚の絵を描き始める。

その夜、居酒屋でひとり酒を飲んでいたミー坊は、注文したシシャモが本当のシシャモではなくカラフトシシャモだったことに文句をつけた挙げ句、路地で寝込んでしまうと、翌朝、商店街の和菓子屋のシャッターに勝手にシシャモの絵を描いてしまう。通りすがりの人たちが感心しながら絵を眺めているところにバイクで通りかかった男は高校時代に知り合った不良グループの総長(磯村勇斗)だった。今は魚の卸業をしている総長に連れられて向かったのは小さなスナック。オーナーの籾山(岡山天音)はやはり高校時代の不良グループのリーダーで、ミー坊と知り合ったことから魚のおいしさに目覚めて修行を積み、このスナックを寿司屋に改装しようとしていた。籾山は店に魚の絵を描いてくれるようミー坊に頼み、ミー坊は張り切って店の内外にさまざまな魚の絵を描く。

多くの客で賑わう寿司屋に、ミー坊に呼ばれた母が会いに来る。この店の絵がきっかけで雑誌にもイラストを載せる仕事が来たことを母に伝えてよろこぶミー坊。今度はお父さんと兄のスミオも呼んで四人でお寿司を食べようとミー坊が言うと、母は、実はお母さんもお父さんもスミオも魚は苦手だったのだと打ち明けるのだった。

ある日、幼なじみのヒヨ(柳楽優弥 / 小学生時:中須翔真)がミー坊に会いに来る。テレビ局のディレクターをしているヒヨは、自分が担当するインタビュー番組でミー坊を紹介したいと伝える。初めてのテレビ出演に不安を抱くミー坊はその前夜、家の押し入れから箱を取り出す。その中にはあの日ギョギョおじさんがかぶせてくれたハコフグの帽子が入っていた。その帽子をかぶって番組に出演したミー坊はみんなの人気者になる。

とある水族館で、閉館間際まで水槽を離れない女の子に母親が魚介図鑑を渡す。その母親はあのモモコ、女の子は娘のミツコだった。

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キャスト

スタッフ

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海外映画祭

ファンタジア国際映画祭 Cheval Noir部門出品 (2022年7月14日~8月3日)[37]

脚注

外部リンク

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