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アクレイム・エンタテインメント

かつてのアメリカのゲーム開発会社および出版社 ウィキペディアから

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アクレイム・エンタテインメント(Acclaim Entertainment)は、かつて存在したアメリカ合衆国ソフトウェアメーカー。

概要 種類, 略称 ...

概要

1987年創立。当初はまだアメリカではほとんどサードパーティーが参入していなかった任天堂Nintendo Entertainment System(NES)向けのゲームソフト開発を手がけた。その中でも同社は映画等とタイアップしたゲームの開発に着目し、映画原作のゲームを多数発表して、NESのサードパーティーの中でも有力な存在にのし上がった。さらに1994年には1989年創業の新興コミック出版社ヴァリアントコミック英語版を買収してコミック部門「アクレイムコミック」とし、同社が版権を持つコミックキャラクターを主人公としたゲームを制作することでさらに売上を伸ばした[1]

1990年代に入ると、SEGAGENESISを、任天堂がSuper Nintendo Entertainment System(SNES)を発売するなど、家庭用ゲーム機市場が16bit機に移行し始めゲーム機の性能が向上したことから、同社では今度はその向上した性能を生かすべくスポーツゲームに着目。プロバスケットボールNBAプロレス団体のWWF(当時。現・WWE)などと契約してゲーム化権を取得し、これもまたヒットを記録した。1990年代後半に入ると今度はモーションキャプチャ技術を活用し、同社が得意とする映画タイアップ物やスポーツゲーム等にその技術を応用。リアルな人の動きを再現したそれらのゲームもまた人気を呼んだ。

これらのゲームは米国以外に欧州や日本などにも輸出され、一時は社員が400人を超える規模に成長。米国でも大手ゲームソフト会社の一角を占める存在となった。この頃になると自社開発のゲーム以外に他社が開発したゲームのパブリッシャーとしての業務も手広く行うようになっており、日本では『Dの食卓』のセガサターンプレイステーション版などの販売を行ったことで名前が知られるようになる。

しかし21世紀に入ってからはめぼしいヒット作に乏しく、資金繰りが行き詰まり2004年8月に破産を申請、全従業員を解雇して事業を停止した[2]

その後投資会社が「アクレイム」の社名を取得したと報じられ[3]、現在はMMORPGなどを手がけるアクレイム・ゲームズ(Acclaim Games)に商標等が引き継がれている状態となっている。

アクレイムおよびアクレイムジャパンの知的財産のほとんどは、2006年頃にThrowback Entertainmentが取得した。

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論争

経営悪化から倒産までの間、アクレイムはイギリスでの事業や宣伝の仕方について批判されることが何度かあった。たとえば、en:Turok: Evolutionの宣伝の一環として、自分の子にトゥロックと名付けたイギリスの夫婦に6000ポンドを贈るという約束があったほか、en:Shadow Man: 2econd Comingの宣伝の際には実際の墓地の敷地の一角を購入するという計画もたてられていた[4]

また、アメリカでも、かつてのパートナーらが分け前について不服を申し立てて裁判沙汰になっていたほか、オルセン姉妹からも著作権使用料の不払いについて訴訟を起こしていた[5]

BMXシリーズ最終作であるBMX XXXは売上を強化するため、性的な要素(例:ムービーでストリッパーや裸の女性ライダーら登場する)が導入されたが[6]、同時期にアクレイムから発売された他作品同様売り上げは思わしくなく、かえって性的な要素と貧相なゲームシステムが嘲笑の的にされてしまった。BMXシリーズのタイトルキャラクターを務めたBMXライダーのデイヴ・ミラ英語版も「ヌードを入れろと言った覚えはないし、この作品は自分と関係ない」と述べており、自分がBMX XXXと関連付けられる懸念を払拭すべくアクレイムを訴えた[7]

アクレイムの財務報告書が誤解を招いたとして、アクレイムは投資家からも訴えられたことがあった[6]

Sculptured Softwareが買収されアクレイム・スタジオ・ソルトレークシティに名を変えてから2年後の1997年、従業員から「契約により従業員の雇用は確実に保証され、株式も受け取れるはずだったのに、ソルトレークシティ・スタジオの従業員の半数を解雇したのは契約違反ではないか」と申し立てがあった。

この突然の一時解雇により、従業員は解雇を受け入れて手当を受け取るか(一時解雇直後から数週間の間は何度か別の意味で受け止められていた)か、本当に解雇するか、ほかの債権者のところへ行くか、あるいは訴訟を起こして解雇手当を受け取るのをあきらめるか、のどれかを選ばざるを得なかった。2007年、一連の訴訟が終審し、投資家側が勝訴し、従業員たちには株式の一部が戻ることとなった[8]

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関わったゲーム一覧

さらに見る 株式会社アクレイムジャパンのソフト, 作品名 ...
さらに見る Acclaim Entertainmentのソフト(アルファベット順), 作品名 ...
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関わったハード一覧

さらに見る 作品名, 発売日 ...

関連項目

脚注

外部リンク

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