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アンという名の少女
カナダのテレビドラマ番組シリーズ ウィキペディアから
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『アンという名の少女』(あんというなのしょうじょ、Anne with an E)は、L・M・モンゴメリの1908年の小説『赤毛のアン』に基づくテレビドラマシリーズである。カナダCBCとNetflixにより共同製作され、3シーズン27エピソードをもって終了した。
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概要
要約
視点
キャラ・舞台設定は著名な原作を借りているとはいえ、過去の映像化作品と比べてオリジナル要素として暗いテーマ・ストーリーが描かれる。アイデンティティ、偏見、いじめ、アウトサイダー、受容、人種差別、同性愛、先住民迫害、女性の自立などの現代的なテーマが追及され、新たな登場人物とストーリーが追加されている。製作者のモイラ・ウォリー=ベケットは、主人公のアンをフェミニストであると述べている。撮影はプリンスエドワード島に加えオンタリオ州南部で行われ、精緻なリアリズムが追及されている。
シーズン1はカナダCBCによってAnneとして放送され、シーズン2以降はAnne with an "E"(Eのあるアン)と改題された。カナダ以外ではNetflixによって当初からAnne with an "E"として配信されている。製作はモイラ・ウォリー=ベケットが務め、シーズン1では全脚本を担当した[1][2]。
7エピソードからなるシーズン1は2017年3月19日から4月30日まで放送された[3][4]。Netflixでは2017年5月12日に全世界配信された。
2017年8月3日、10エピソードからなるシーズン2の製作が発表された。Netflixでは2018年7月6日に配信され、CBCでは遅れて2018年9月23日から放送された[5][6][7]。
2018年8月15日、10エピソードからなるシーズン3の製作が発表され[8]、CBCでは2019年9月22日から放送された。Netflixではカナダ以外の全世界で2020年1月3日に配信された。
シーズン3のカナダでの放送終了翌日、シリーズ打ち切りが発表された[9]。2019年10月、CBC社長のキャサリン・テイトは、長い目でカナダの産業の害になるNetflixとの共同製作はやめると発言した[10]が、同じくCBCとNetflixが共同制作している『ワーキングママ』は2023年に放送されるシーズン7まで続く予定である。
2020年9月13日より2020年11月1日までNHK総合テレビジョンでシーズン1が全8回に編集されて放送された。2021年9月12日より2021年11月21日までシーズン2全10回が放送された。2021年11月28日より2022年3月6日までシーズン3全10回が放送された。
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前述の通り、マイノリティやフェミニズム等と言った今日的テーマを盛り込んだオリジナル要素が多い展開で、原作の設定を使った別作品である[要出典]。
以下、比較的原作に依拠している部分が多い1話より、読み込み不足にもとづく相違点[誰?] を列挙する。
・冒頭、マシューが馬で浜辺をギャロップで走る(走らせる)場面があるが、専門職以外の人間は馬に直接は乗らないし、アボンリー周辺にそのような浜辺は存在しない[要出典]。
・駅舎から出たアンが、マシューの馬の名付けをするが、アンは植物・自然などに独自の名前をつけることがあっても(原作『赤毛のアン』作中では)動物に名前をつけない[要出典]。
・回想シーンではアンが使用人として使われていた時代に料理を作る場面があるが、アンが料理を作ることはそのときにはない(そのために、マリラといっしょに初めて料理を作って感動する)[要出典]。
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登場人物
- アン・シャーリー: エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
- マリラ・カスバート: ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
- マシュー・カスバート: R・H・トムソン(浦山迅)
- ギルバート・ブライス: ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔) - アンの学友の少年。
- ダイアナ・バリー: ダリア・ベラ(米倉希代子) - アンの裕福な学友で親友となる少女。
- レイチェル・リンド: コリーン・コスロ(堀越真己) - カスバート家の隣人。
- ジェリー・ベイナード: エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司) - カスバート家の下働きのフランス人少年。
- セバスチャン(バッシュ)・ラクロワ: ダルマー・アブゼイド(須藤翔) - ギルバートの友人となる黒人青年。
- コール・マッケンジー: コーリー・グルーター・アンドリュー(須藤翔) - アンの学友で同性愛者の少年。
- ジョセフィン・バリー: デボラ・グローヴァー(沢田敏子) - ダイアナの大おばで同性愛者。
- ミュリエル・ステイシー: ジョアンナ・ダグラス(園崎未恵)- 新任の女性教師。
- メアリー・ラクロア: カーラ・リケッツ(弘松芹香) - バッシュと交際して妻となる女性。
- カクウェット: キアウェンティイオ・ターベル(朝井彩加) - 先住民ミクマク族の少女。
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あらすじ
シーズン1のあらすじ
プリンスエドワード島のアボンリー村にあるグリーンゲーブルズ屋敷に住む農家のカスバート家で、老境を迎えつつあるマリラとマシューの姉弟(原作の兄妹設定ではない)は手助けとなる男の子の孤児を養子に迎えようとする。だが手違いにより、赤毛でそばかすの目立つやせっぽちの少女アン・シャーリーが孤児院から送られてくる。マシューとマリラは戸惑うが、やがてアンを愛するようになり正式に養女に迎える。想像力と語彙力にあふれたアンは学校に入学し、いじめを克服して優秀な生徒となる。裕福な家の娘ダイアナと親友になり、ギルバート・ブライスとは学力を競い合う。だがブライス家、カスバート家は相次いで経済危機に見舞われ、マシューは病に倒れる。カスバート家を手伝うフランス移民の少年ジェリーを襲った二人組の強盗が、グリーンゲーブルズを訪ねてくる。
シーズン2のあらすじ
原作にない登場人物とプロットがくわえられ、同性愛、人種差別、女性の自立が追及され、アン、マシュー、マリラの過去のトラウマがフラッシュバックで描かれる。
ジェリーを襲った強盗はカスバート家に下宿し、金鉱詐欺を働いて村人から大金を詐取する。ギルバートは、見聞を広めるために船に乗り、友人となった黒人のバッシュと帰郷して同居し、医者を目指すことにする。アンと友人になった芸術家肌の少年コールはいじめに遭い、学校をやめてダイアナの大叔母ジョセフィンのもとで暮らす。進歩的な女性教師ステイシーが赴任し、アンの模範となる。
シーズン3のあらすじ
バッシュの妻メアリーが病死し、残された子供デリーの面倒を見るためにバッシュは母を呼び寄せ、メアリーの不肖の息子イライジャも一緒に住むようになる。アンが友人となった先住民の娘カクウェットは両親から隔離され、監禁されて偏見に満ちた教育を強制される。アンが執筆した大学新聞の記事が波紋を呼び、評議会は圧力を加えようとして失敗する。ダイアナはカスバート家の下働きのジェリーと身分違いの恋愛を経験する。アンやダイアナらは大学に合格し、シャーロットタウンに引っ越す。ギルバートは裕福な家の娘ウィニフレッドとの結婚とフランス留学を蹴り、アンと愛を確かめ合ってトロント大学に行く。マリラとマシューの助けで、アンは実の両親のことを知る。
エピソード
要約
視点
シーズン1のエピソード
タイトルはシャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』から引用されている。
- NHK放送時は前後編に分けて放送
シーズン2のエピソード
タイトルはジョージ・エリオットの『ミドルマーチ』から引用されている。
シーズン3のエピソード
タイトルはメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』から引用されている。
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先住民の迫害について
本ドラマでは19世紀末のカナダの暗部も詳細に描かれる。アンが友人となった先住民の娘カクウェットが両親から隔離され、監禁されて偏見に満ちた教育を強制される描写がある。本ドラマ終了後の2021年、カナダ各地の寄宿学校の跡地から多数の遺骨が相次いで発見され、カナダ社会を揺るがした[18]。2022年7月、ローマ教皇フランシスコはカナダを訪問し、教会が寄宿学校の運営に深く関わったことについて、先住民らに謝罪した[19]。
参照
外部リンク
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