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アンタルヤ国際園芸博覧会
2016年にトルコのアンタルヤで開催された国際園芸博覧会 ウィキペディアから
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アンタルヤ国際園芸博覧会(アンタルヤこくさいえんげいはくらんかい、エキスポ2016 アンタルヤ、Expo 2016 Antalya)は、トルコのアンタルヤで2016年4月23日から10月30日まで開催された国際園芸博覧会(BIE認定A1クラス)である。国際博覧会事務局(BIE)および国際園芸生産者協会(AIPH)が2009年9月17日に開催を承認し、トルコで初めて開催された国際博覧会となった[2]。
開催理念は「次世代のための緑の世界(Gelecek Nesiller için Yeşil Bir Dünya)」であり、テーマは「花と子ども(Çiçek ve Çocuk)」、スローガンは「未来を緑で育てよう(Geleceği Yeşertmek)」とされた。サブテーマとして「歴史」「生物多様性」「持続可能性」「緑の都市」が掲げられた[3]。
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概要
会場はアンタルヤ県アクス地区の約112ヘクタールに設けられ、会期6か月間にわたり多様な展示やイベント、国内外のアーティストによるコンサートが開催された。公式には52か国(非公式含め55か国)が参加した[4]。総事業費は約16億トルコリラに達した[5]。
組織
2012年10月31日に制定された「Expo 2016 Antalya法」に基づき、運営主体として「Expo 2016 Antalya庁(Expo 2016 Antalya Ajansı)」が設立された。同庁のもと、トルコ共和国農業・畜産省およびアンタルヤ大都市自治体などが連携して運営にあたった[6]。
主な施設

Expo 2016の会場には以下の主要施設が設けられた。
- エキスポタワー(Expo Kulesi)
- トルコ航空子ども科学技術センター
- コンベンションセンター
- 農業・生物多様性博物館
- エキスポ湖
- トルコ生物多様性テーマパーク
- 子どもの島(Çocuk Adası)
- 国別庭園
- モザイクルチュール植物彫刻広場
- エキスポ温室
- 大・小円形劇場
エキスポタワー
高さ114mのシンボルタワーで、上層階には展望台とレストランを備える。トルコ南部の象徴的建築であるアスペンドスの円形劇場をモチーフにしており、会場の中心的ランドマークである。
農業・生物多様性博物館
小麦の穂をかたどった建築デザインで、ギョベクリ・テペなどに代表される人類の定住化から現代農業、持続可能な未来の農業技術までを展示する体験型博物館。
トルコ生物多様性テーマパーク
トルコ国内3大植生区(アフロ・シベリア区、イラン・トゥラン区、地中海区)に基づく約560種の植物が展示された。特にA. Nihat Gökyiğit Vakfıなどの協力により希少種や固有種の保存・教育目的が重視された。
子どもの島
直径100mの球形建築内に、子ども向けの体験・創作アトリエやインタラクティブな科学展示を設置。オリガミや陶芸、塗り絵などのワークショップを通じて「花と子ども」のテーマを象徴する空間となった。
モザイクルチュール植物彫刻広場
カナダのモントリオールに拠点を置く「Mosaicultures Internationales de Montréal」との共同制作による世界最大規模の植物彫刻展。15,000m²の敷地に108体のモザイク彫刻が展示された。
遺産
会期終了後も一部施設は公開を継続しており、エキスポタワーやテーマパークなどは観光施設として利用されている。博覧会跡地は「Expo Antalya Park」として整備され、地域の環境教育拠点としても機能している。
関連項目
- 国際園芸博覧会
- BIE加盟国一覧
- アルメーレ国際園芸博覧会
- ドーハ国際園芸博覧会
脚注
外部リンク
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