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イヌハッカ属

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イヌハッカ属
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イヌハッカ属(学名:Nepeta )は、シソ科の属のひとつである。Nepeta の語源は古代の都市国家エトルリアの南部のNepeteという町の名前に由来する(現イタリアラツィオ州ネーピ[1]。英名は「キャットミント」。

概要 イヌハッカ属, 分類(APG III) ...
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Nepeta curviflora
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概要

約250種あり、そのほとんどは多年草であるが、まれに一年草も存在する。北半球で熱帯以外の、冷涼かつ多湿な地域から高温で乾燥した地域の草地、岩地、高山などに広く自生する。葉は卵形から細長くて先が尖った形のものが多く、葉の縁は円い鋸歯状、歯状になっている。また、いくつかは毛が生えているものもある。花は穂状花序に似た集散花序など穂状に咲く種が多い。ときには総状花序円錐花序に咲く種もある。白、紫、青、黄色などの色合いを持つ、2枚の唇弁を持つ筒状の花が、花柄にそって断続的に輪生する。耐寒性から半耐寒性である。

用途

丈が高くなる種はボーダー花壇に、低い種はロックガーデンなど観賞用に用いられる。

また、イヌハッカ(N.cataria)などいくつかの種は、ハーブとして薬用、料理などに用いられる。

主な種

英名キャットニップ。ハッカに似た香りがあり、猫が好む。 
  • ネペタ・ゴヴァニアーナ(Nepeta govaniana)
丈は90センチ。盛夏から初秋にかけて総状花序、または円錐花序に明るい黄色の花が咲く。原産地はヒマラヤ西部。
  • ネペタ・グランディフローラ(Nepeta grandiflora)
初夏に青紫色の花が咲く。原産地がコーカサスで、コーカサス・キャットニップと呼ばれる。
  • ネペータ・ネルヴォーサ(Nepeta nervosa)
盛夏から初秋にかけて青紫か、まれに黄色の花が咲く。原産地カシミール
  • ネペタ・ファイロクラミス(Nepeta phyllochlamys)
丈は10センチほどで横に広がる。夏に藤ピンク色の花が咲く。原産地トルコ
  • ネペタ・ラセモーサ(Nepeta racemosa)
夏に濃いすみれ色から藤紫色の花が咲く。原産地コーカサス、トルコ、イラン北西部。
  • ネペタ・シビリカ(Nepeta sibirica)
丈は90センチ。盛夏から晩夏に、4センチほどの青色から青紫色の花が咲く。原産地シベリア東アジア
丈は最大で90センチになり、盛夏から初秋に3センチくらいの明るい青色の花が咲く。原産地日本。
  • ネペタ・ファーセニイ(Nepeta × faassenii)
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    Nepeta × faassenii
ネペタ・ネペテラ(Nepeta nepetella) と ネペタ・ラセモーサ(Nepeta racemosa)が、栽培地で自然交配して生まれた種。初夏から初秋にかけて淡い青紫色の花が咲き、花に暗い紫色の点がある。花壇の縁取りとしても好まれる。園芸名ネペタ・ムジニー(Nepeta mussinii )

脚注

参考文献

関連項目

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