トップQs
タイムライン
チャット
視点
イプシ・モレノ
ウィキペディアから
Remove ads
イプシ・モレノ・ゴンサレス(Yipsi Moreno González, 1980年11月19日 - )は、キューバの陸上競技選手で、ハンマー投の選手。モレノは、北京オリンピックの金メダリストである。また、世界選手権では、2001年から2005年まで3連覇している。
Remove ads
経歴
モレノは11歳のときに陸上競技を始め、最初は砲丸投や円盤投を行っていた。当時、女子ハンマー投は公式の種目ではなかったためである。しかし、1993年以降、国内で女子ハンマー投が普及するにつれ、最終的にモレノはハンマー投を専門とするようになった。徐々に実力を伸ばし、1998年の世界ジュニア選手権で4位入賞。翌年には66.34mの世界ジュニア記録(当時)をマークするが、同年の世界選手権では58.68mで18位に終わった。
2000年シドニーオリンピックでは、当時の世界記録保持者ミハエラ・メリンテ(ルーマニア)がドーピング疑惑により直前に出場を取りやめる中、4位入賞を果たす。2001年には自己記録を70m以上まで伸ばし、世界選手権ではカミラ・スコリモフスカ(ポーランド)、オリガ・クゼンコワ(ロシア)といった強豪を抑えて優勝。記録は70.65mの北中米新記録(当時)で、クゼンコワとは4cm差であった。
2003年、7月に自己記録を75mまで伸ばすなど調子を上げ、世界選手権では連覇を達成。2004年、4月に自己記録を更新する75.18mを記録するなど、アテネオリンピックの優勝候補であった。しかし、迎えたオリンピックでは、それまで世界大会で4大会連続で2位に終わっていたクゼンコワが好調であった。クゼンコワは予選からオリンピック記録を更新する73.71mを記録すると、決勝は75.02mまで記録を伸ばして優勝。モレノはファウルが多く、終始クゼンコワにリードを許し、2位であった。2005年の世界選手権では、女子選手2人目の3連覇が懸かっていた[1]。決勝では、7月に77.06mの世界記録(当時)をマークしていたタチアナ・ルイセンコ(ロシア)は上回ったものの、今大会もクゼンコワに敗れ、雪辱ならず2位に終わった。しかし後にクゼンコワのドーピング違反により金メダルを獲得し、3連覇を達成した。
2007年の世界選手権では、予選でクゼンコワが敗退し、決勝は前年から急成長を遂げたベティ・ハイドラー(ドイツ)との一騎討ちとなった。ハイドラーが74.76mを出す中でのモレノの6投目、モレノのハンマーはハイドラーの記録を超えたかに見えたが、2cm及ばず74.74mであった。2008年北京オリンピックでは、当時のオリンピック記録を上回る75.20mを記録したもののアクサナ・ミアンコワ(ベラルーシ)が、さらに上のオリンピック新記録の76.34mをマークし優勝、モレノは2位にとどまったが、後日ミアンコワのドーピング違反が発覚しメダル剥奪、モレノは繰り上がりで金メダルを獲得した。
Remove ads
実績(ハンマー投)
Remove ads
記録
- ハンマー投 76.62m (2008年9月9日、北中米記録[3])
注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads