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エチオピアの人口統計

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エチオピアの人口統計(エチオピアのじんこうとうけい)は、民族、言語、人口密度、教育レベル、健康状態、経済状態、宗教など、エチオピア国民の人口学的特徴を調査したものである。

人口

要約
視点
さらに見る 人口推移, 年 ...
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出典:エチオピア中央統計局英語版[1]

エチオピアは世界で最も人口の多い内陸国である[2]。総人口は1983年の3,810万人から2018年には1億950万人にまで増加している[3]。因みに、19世紀の人口はわずか900万人ほどだった。2007年人口住宅センサスの結果によると、エチオピアの人口は1994年から2007年の間に年平均2.6%増加し、1983年から1994年の間の2.8%から減少した。2015年現在、人口増加率は世界のトップ10に入っている[4]。国連の推計によると、エチオピアの平均寿命は時間の経過とともに改善し、男性の平均寿命は56歳、女性は60歳と報告されている[5]

国連の推計

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人口出生率純再生産率に関する国連が作成したグラフ

世界の推計人口(2022年版)[6][7]によると、2021年の総人口は120,283,026人であった(1950年には1,843万4,000人ほど)。2010年における15歳以下の子供の割合は41.5%、15歳から65歳までの割合は55.8%、65歳以上の割合は3.3%であった。平均年齢は25.1歳だった[8]

さらに見る 総人口, 0-14歳の人口割合(%) ...
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国連の予測

国連は今後のエチオピアの人口予測を以下のようにしている:[9][8]  

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人口統計

要約
視点

エチオピアでは重要な情報の登録が未だ不完全である。そのため国連人口局が以下の推計値を作成した:[9]

さらに見る 年度, 人口(千人) ...

CBR=粗出生率(1,000人当たり)、CDR=粗死亡率(1,000人当たり)、NC=自然増減(1,000人当たり)、IMR=乳児死亡率(出生1,000人当たり)、TFR=合計特殊出生率(女性1人当たりの子供の数)

出典:国連世界人口見通し

さらに見る Ethnic groups in Ethiopia (2007 census) ...

出生率に関する国勢調査のデータ

2007年エチオピア人口住宅センサスによる調査結果:[11]

さらに見る 州, 都市部のTFR ...

人口動態調査と健康調査

粗出生率(CBR)、合計特殊出生率(TFR)、希望出生率(WFR):[12]

さらに見る 実施年, 粗出生率(CBR) ...

2016年時点の出生率データ(DHSプログラム):[13]

さらに見る 州, Total fertility rate ...
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民族

エチオピアの民族は多様性に富んでおり、80を超える異民族が暮らしている。2007年のエチオピア国勢調査によると、オロモ族はエチオピア最大の民族集団であり、全人口の34.4%を占めている。アムハラ人は全人口の27.0%を占め、ソマリ人は6.2%、ティグライ人は6.1%である。その他の主な民族は以下の通り: シダマ人4.0%、グラゲ人2.5%、ウェライタ人2.3%、アファール人1.7%、ハディヤ人1.7%、ガモ人1.5%、その他12.6%の少数民族[14]

アフロ・アジア語族話者が人口の大半を占めている。このうち、セム語を話す人々は、しばしば自分たちのことをハベシャ人と総称する。「ハベシャ人」を表すアラビア語(al-Ḥabasha)は、英語やその他のヨーロッパ言語におけるエチオピアの旧称である「アビシニア」の語源となっている[15]。また、エチオピア南部、特に南スーダンと国境を接するガンベラ州には、ナイル・サハラ語族を話す少数民族が居住している。その中で最大の少数民族はヌエル族アヌアク族である[16]南部諸民族州は、多くの民族の主な故郷の集合体であり、56を超える先住民族が住んでいる[17]

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言語

書誌データベースGlottologによると、エチオピアでは109の言語が話されている; 一方、Ethnologueでは、エチオピアで話されている言語として90がリストアップされている[18][19]。エチオピアのほとんどの人々は、オロモ語ソマリ語アムハラ語ティグレ語など、クシ語派セム語派アフロ・アジア語族系の言語を話す。これら4つの言語の話者の人口の合計だけで、エチオピアの人口の約4分の3を占めている。その他、クシ語系のシダモ語アファール語ハディヤ語アガウ語英語版、セム語系のグラゲ語ハラリ語シルトエ語英語版アルゴバ語英語版などの言語がある。また、アフロアジア語族に属するアラビア語も一部の地域で話されている[20]

エチオピアの北西部と中央部で多くの人に使われるセム系言語はアムハラ語で、アムハラ州では主要な言語として使われている。また、アムハラ語はエチオピアの公用語のひとつでもある[21]


オロモ語はエチオピアの公用語のひとつであり[21]オロミア州[22]ハラール州ディレ・ダワ自治区、その他アムハラ州のオロモ人居住地域など、エチオピア内のいくつかの州・地域の公用語にもなっている。

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宗教

エチオピアではさまざまな宗教が信仰されている。キリスト教徒の多くは高地に住み、イスラム教徒は主に低地に住んでいる。土着の宗教の信者は主に南部地域に集中している。

エチオピア中央統計局(2007年国勢調査)によると、国民の宗教構成は、エチオピア正教43.5%、プロテスタント18.6%、ローマ・カトリック0.7%、イスラム教33.9%、土着宗教2.6%、その他0.6%である[23]

脚注

関連項目

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