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オオバゲッキツ

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オオバゲッキツ
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オオバゲッキツ(大葉月橘)、またはナンヨウザンショウ(南洋山椒)(学名 Murraya koenigiiシノニムChalcas koenigii)は、ミカン科の木本。インド原産。別名、カレーノキ(カレーの木、curry tree)といい、そのカレーリーフ(curry leaf)と呼ばれ、香辛料として用いられる。

概要 オオバゲッキツ(クロンキスト体系), 分類 ...
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白く芳香のある花を付ける
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熟果(黒)と未熟果(赤)
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名称

南洋山椒という和名には山椒の名が附されているが、サンショウ属ではなく、ゲッキツ属に属する別種である。

種小名の「koenigii」は、植物学者ヨハン・ゲルハルト・ケーニヒ(Johann Gerhard König)にちなむ。

タミル語でカリヴェンプ(கறிவேம்பு)、シンハラ語でカラピンチャ(කරපිංචා)、カンナダ語でカリヴェブ(ಕರಿಬೇವು)、テルグ語でカリパク(కరివేపాకు)、パンジャーブ語でガンドラ、ヒンディー語でキトニムなど(करीपत्ता, मीथ णीम, मीथ नीम पत्ता)、マレーシア語でポコッカリ(Pokok Kari)、インドネシア語でサラムコジャ(Salam koja)という。

生態

常緑の低木または高木で、成長すると高さ4~6m、は直径40cmほどになる。は奇数羽状複葉で11~21枚の小葉はそれぞれ長さ2~4cm、幅1~2cm、ふちに細かい鋸歯がある。

は白く小さい。小粒で、熟すと黒いがなるが、がある。

利用

にはマイルドな柑橘系の芳香があり、傷つけたり刻んだりすると、ムスク系のフローラルな香がほとばしる。カレーの名で呼ばれるが、いわゆる「カレー粉」とはやや異なる香りを持つ。風味は穏やかなため、かなり多めに使用しても支障がない。インド(特に南インド)やスリランカで料理の香り付けとして用いられる他、タミル・ナードゥ州などの南インドからの移民が多いマレーシアでも、南インド系の料理に用いられる。葉は乾燥させると香りが弱まるため、普通は生のまま、小葉を他の香辛料や小粒の豆類と油で炒めて用いる他、サンバールラッサムの味付けに用いる香辛料粉末にも配合する。

花は香油に用いられる。

また、葉・樹皮は強壮作用をもつ。

材は緑色で硬く、農具などに用いられる[1][2]

脚注

関連項目

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