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オリッサ州
インドの州 ウィキペディアから
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オリッサ州(オリッサしゅう、オリヤー語: ଓଡ଼ିଶା、英語: Odisha、以前は英語: Orissa)は、インドの南東部にある州の一つ。州都はブバネーシュワル。人口は約4372万人(2014年)。公用語はオリヤー語。
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呼称
2009年に現地語の英語での綴り(rendering)が旧名称英語: Orissaから変更され英語: Odishaとなった。現地語自体は変わらずオリヤー語: ଓଡ଼ିଶା[oˑɽisaˑ]であり、現地語からの音訳である日本語での呼称も変わらずオリッサ州である。
地理
インド東部に位置する。州東部に海岸線が広がりベンガル湾へと通じる。州の東部で西ベンガル州、南部でアーンドラ・プラデーシュ州、西部でチャッティースガル州、北部でジャールカンド州に面している。内陸には山地が広がっている。主要河川にマハーナディー川で、中東インド地方における主な川である。
歴史


→詳細は「オリッサの歴史」を参照
オリッサの歴史はインドの有名な叙事詩であるマハーバーラタまでも遡り、この聖典では本地方にカリンガ国土着の民族が住んでいたと指摘されている。古代において、この地域にカリンガ国が栄えていた。紀元前3世紀にこの地に対して残酷な征服を敢行したのがマウリヤ朝のアショーカ王であったが、これを反省した同王は、これ以降ダルマ(法)に基づく統治を行ったとされる。そのため、アショーカ王の支配された地方として、また同王を仏教へ導いたカリンガ国で戦われたカリンガ合戦の記念として、オリッサ州の州都であるブバネーシュワル周辺では、数多くの仏教建造仏が今でものこされている。
マウリヤ朝が弱体化するとカリンガ国は独立し、紀元前2世紀にチェーティ朝が成立した。カーラヴェーラ王時代にはグレコ・バクトリア王国やサータヴァーハナ朝に対抗して大勢力を築いた。
その後は、インド北部と南部をつなぐ地域であるため、諸勢力の征服を受けた。5世紀末に成立した東ガンガ朝のもとで独自の文化が形成され、オリッサ文化が栄えた。
1434年、カピレーンドラが東ガンガ朝に代わりガジャパティ朝を創始し、ベンガル、デカン、南インドに進撃し、この王朝は栄えた。
しかし、16世紀後半オリッサはムガル帝国の支配下に置かれることとなり、19世紀初頭からはイギリスの統治下におかれた。
1856年、オリッサ州都カタックから北西に100キロメートルほどの都市のタルチール炭田[注釈 1]で、イギリス地質調査局のブランフォード兄弟が石炭だけでなく、それが堆積している前が氷河時代だったことを発見した[1]。
1905年に出されたベンガル分割令で、州の一部は西ベンガル州に組み込まれたが、分割令の廃止にともない再編され、1912年にビハール州と合併した。1936年に再び単独の州となり、州都はカタック(Cuttack)に置かれた。第二次世界大戦後、山岳地帯にあったいくつかの藩王国と合併し、1956年には州都をブヴァネーシュヴァル(Bhubaneswar)に遷都した。
1999年、オリッサ・サイクロンが上陸。
政治
要約
視点
州政府は、治安、警察、刑務所、地方自治体、公衆衛生などの権限を有している。州政府の名目的な長は、大統領によって任命される州知事であるが、あくまで象徴的な存在であり、実質的には州首相が行政権限を持っている。インド憲法では、州首相の具体的な選任要件は定められていないが、通常は州議会で多数を占める政党または政党連合の代表が任命されている[3]。
州議会

一院制の議会をもち、147名の議員によって構成される。議員の任期は5年だが、解散があった場合には任期満了前に選挙が実施される[4]。
2024年6月4日に開票が行われた州議会選挙の結果は以下の通りとなる[5]。
- インド人民党(BJD) - 79議席
- ビジュ・ジャナタ・ダル(BJD) - 51議席
- インド国民会議派(INC) - 14議席
- インド共産党マルクス主義派(CPI-M) - 1議席
- 無所属 - 2議席
州首相
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経済
かつてはサイクロンなどの自然災害にさらされ、貧困地域として見向きもされない状況にあった。
しかし、鉄鉱石を初めクロムや石炭などの鉱物資源が豊富に存在することが判明するやいなや、アルセロール・ミッタルや韓国最大の製鉄会社であるポスコなど大手製鉄企業が進出してきた。製鉄企業は100億ドル規模の投資を行い、製鉄所などの建設を進めている[6]。鉱物資源に関連する産業の急速な発展に伴い、過去10年にわたって平均的GDP成長はおよそ8~9%は保たれている。
ただし、この開発活動には問題も発生している。鉱区には先住民が住んでいるケースが多いが、企業や行政府は経済活動を優先し、強硬な立ち退きなどの措置を執っている。立ち退きの課程では先住民の死亡といった事態も起こっている[6]。
なお、オリッサ州はインドでは珍しく、州政府の電力政策の改正によって地方などを含む電力供給が安定している[6]。
行政区分
→詳細は「オリッサ州の行政区分」および「en:List of districts of Odisha」を参照
- アヌグル県 (Angul District)
- バランギル県 (Balangir District)
- バーレーシュワル県 (Baleshwar District)
- バルガル県 (Bargarh District)
- バウド県 (Baudh District)
- バドラク県 (Bhadrak District)
- カタック県 (Cuttack District) - カタク
- デバガル県 (Debagarh District)
- デンカナル県 (Dhenkanal District)
- ガジャパティ県 (Gajapati District)
- ガンジャム県 (Ganjam District) - アスカ
- ジャガティンガプル県 (Jagatsinghpur District)
- ジャジャプル県 (Jajapur District)
- ジャルスグダ県 (Jharsuguda District)
- カラハンディ県 (Kalahandi District)
- カンダマル県 (Kandhamal District)
- ケンドラパラ県 (Kendrapara District)
- ケーンドゥジャル県 (Keonjhar District)
- コルダ県 (Khordha District) - ブヴァネーシュヴァル
- コラプト県 (Koraput District)
- マルカンギリ県 (Malkangiri District)
- マユールバンジ県 (Mayurbhanj District)
- ナバランガプル県 (Nabarangapur District)
- ナヤガル県 (Nayagarh District)
- ナウパダ県 (Nuapada District)
- プリー県 (Puri District) - プリー、コナーラク
- ラヤガダ県 (Rayagada District)
- サンバルプル県 (Sambalpur District) - サンバルプル
- ソナプル県 (Sonepur District)
- スンダルガル県 (Sundargarh District)
主要都市
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教育
→詳細は「オリッサ州の教育」を参照
主要な出身者
- インドにおける民族的英雄。日本と結んでインド独立を実現しようとした。ただし民族的出自はベンガル人である。
- 第15代大統領。
オリッサ州を舞台にした作品
脚注
関連項目
外部リンク
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