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カササギフエガラス
スズメ目フエガラス科の鳥の一種 ウィキペディアから
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カササギフエガラス(鵲笛鴉、学名:Gymnorhina tibicen)は、スズメ目フエガラス科に分類される鳥[2]。
旧北区のカササギやカラスと外観は似ているものの、カラス科の鳥ではなくフエガラス科の鳥であり、類縁関係にはない。ただし現地での会話の中ではカササギの英語名である“マグパイ”(Magpie)と呼ばれる。
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分布
オーストラリア及びニューギニア島南部。分布域内ではユーカリの疎林や川沿いなどに分布するが、都市化、開発によく適応し、都市部でもよく観察される。
形態
全長37-44cm。亜種により色彩が異なるため、基亜種G.t.tibicenの色彩を記述する。亜種ごとの違いは、分類の項を参照のこと。
体色は黒色、上尾筒から尾羽の下部にかけては白色。尾羽先端の黒い帯は40-60mmである。また、首の後ろ、雨覆の周辺も白色である。メスは首の後ろが灰色。くちばしは灰色で先端になるほど黒みを帯びる。虹彩は赤色。
分類
9亜種が確認されている。生息域が重なる部分もある。
- G.t.tibicen:基亜種。クイーンズランド州南東部南部よりニューサウスウェールズ州南部まで分布する。Black-backeed Magpieとも。
- G.t.terraereginae:クイーンズランド州の基亜種が分布する地域、ヨーク岬半島海岸部を除くほぼ全域と、ニューサウスウェールズ州内陸部に分布する。
- G.t.telonocua:南オーストラリア州の南部に分布する亜種。
- G.t.tyrannica:主にビクトリア州に分布する亜種。背面は灰色で鱗状に白色が入る。尾羽の先端にある黒色の帯は55mm以上。
- G.t.hypoleuca:タスマニア亜種。タスマニア島東部に分布する。ビクトリア州の亜種に似ているが、尾羽の先端にある黒色の帯は45-55mm。
- G.t.dorsalis:西オーストラリア州南部に分布する亜種。オスは背面が白色である。メスは背面は灰色。Western Magpieとも。
- G.t.longirostris:西オーストラリア州北西部に分布する亜種。
- G.t.eylandtensis:ノーザンテリトリー北部から南オーストラリア州にかけて分布する亜種。
- G.t.papuana:ニューギニア南部に分布する亜種。英名はNew Guinean Magpie。
- 基亜種のオス
- ビクトリア州付近に分布する亜種
- タスマニア島亜
- 西オーストラリア州南部亜種のメス
- 鳴いてるカササギフエガラス、オーストラリアにて
生態
視界の開けた木が生えている場所に生活する。昆虫などの節足動物や、ミミズなどを中心に肉食傾向の強い、雑食性である。オスの個体は集団で地鳴きする。鳴き声は「クウォークウォー」とさえずりをする。犬やサイレン音など真似することができる。餌探しも集団で行い、複雑な社会性を営んでいる。群れは最も優位な一羽のオスが全てのメスとつがう特徴があり、トップに君臨しているオスはメスごとに巣を作る。
繁殖形態は卵生で、巣は木にかけられる浅いカップ型のもので内張りを施している。8〜10月までメスが世話をし、オスはしない。
ひなを守るため人間を襲う行為を「マグパイアタック」と呼ぶ。許可のない駆除は不可能。それを防ぐ傘を無料で提供する自治体がある。
脚注
参考文献
外部リンク
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