トップQs
タイムライン
チャット
視点

カストル (恒星)

双子座にある星 ウィキペディアから

カストル (恒星)
Remove ads

カストル[16](Castor)は、ふたご座αふたご座にある2等星である。6つの恒星からなる6連星である。

概要 仮符号・別名, 星座 ...
概要 カストルA, 仮符号・別名 ...
概要 カストルB, 仮符号・別名 ...
概要 カストルC, 仮符号・別名 ...
Remove ads

概要

バイエル符号ではα星とされてはいるが、ふたご座β星(1等星、ポルックス)よりもやや暗い。カストルはポルックスとあわせて、天球上で見かけ上いわゆるふたご星のように見え、星座のひとつであるふたご座を形成する。

三大流星群の一つに数えられるふたご座流星群は、カストル付近を放射点としている。

特徴

1718年に、James Poundが初めて、カストルがカストルAとカストルBからなる実視連星であることを発見した。しかし、1678年ジョヴァンニ・カッシーニが二重星として観測していた可能性がある。二つの星の分離角は1970年は約2秒角であったが[17]1997年には約7秒角まで離れた[7]。公転周期は460年である。視等級は、カストルAが1.9等、カストルBが3.0等である。

さらに、実視連星を形成する2つの星カストルA、カストルBは、それぞれが分光連星であり、カストルAa, Ab, Ba, Bb の4重連星系をつくっている。

そしてさらに加えて、カストルABから72秒角離れた場所に、この4重連星と同じ視差固有運動を持つ暗い伴星(カストルC)を伴っており、これも赤色矮星2個が周期1日弱で公転する分光連星(カストルCa, Cb)である。すなわちカストルはカストルAa, Ab, Ba, Bb, Ca, Cb が重力的に縛られた6重連星系と考えられる。なお、カストルC(Ca+Cb)はりゅう座BY型変光星であり、ふたご座YY星という名称でも呼ばれる[14]

Remove ads

名称

学名はα Geminorum (略称はα Gem)。固有名のカストル[1] (Castor[2][3]) は、ギリシャ神話に登場するカストール (Καστωρ) に由来する[2]アラビアでは「2つの腕(またはキュビット)のうち前にあるもの」を意味する muqaddam al-dhirāʿain と呼ばれた[2][18]。2016年6月30日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Castor をふたご座α星Aaの固有名として正式に承認した[3]

中国では、井宿星官北河の第2星であり、北河二と呼ぶ。なお、ポルックスが北河三である。

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads