トップQs
タイムライン
チャット
視点
カモメ
カモメ科カモメ属に分類される鳥類 ウィキペディアから
Remove ads
カモメ(鴎[4]、Larus canus)は、鳥綱チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類。
Remove ads
分布
夏季にユーラシア大陸北部やカナダ西部、アラスカ州などで繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部やヨーロッパ、ペルシャ湾沿岸部、アメリカ合衆国西部、中華人民共和国東部などへ南下し越冬する[5]。日本では主に亜種カモメが冬季に越冬のため飛来(冬鳥)するが[6][7]、亜種コカモメが飛来した例もある[8]。
形態
全長40 - 46センチメートル[5]。翼開張110 - 125センチメートル[5]。頭部や体下面の羽衣は白い[5][6]。背中や翼上面は青灰色の羽毛で被われる[6][8]。尾羽の色彩も白い[5]。初列風切の色彩は黒く、先端に白い斑紋が入る[5][6]。
嘴は小型で細い[6][8]。後肢は細い[8]。嘴や後肢の色彩は灰黄緑色や黄色で[6][7]、嘴先端に不明瞭な黒い斑紋が入る個体もいる[8]。
幼鳥は全身が灰褐色の羽毛で被われ、肩を被う羽毛や翼上面の外縁(羽縁)が淡褐色[8]。和名は幼鳥の斑紋が籠の目(かごめ→カモメ)のように見える事が由来とされる[4]。尾羽の先端が黒い[5][7]。嘴は黒い[6][8]。後肢の色彩は淡ピンク色[6][8]。
分類
以下の亜種の分類・分布(繁殖地)は、IOC World Bird List(v 10.2)に従う[2]。和名は日本鳥類目録 改訂第7版に従う[3]。
- Larus canus canus Linnaeus, 1758
- アイスランド・ブリテン諸島・白海で繁殖する
- Larus canus brachyrhynchus Richardson, 1831 コカモメ
- カナダ西部・アラスカ北部で繁殖する
- 外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入らない[5]。
- Larus canus kamtschatschensis Bonaparte, 1857 カモメ
- シベリア南東部で繁殖する
- 外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入る[5]。
- Larus canus heinei Homeyer, 1853 ニシシベリアカモメ
- ロシア西部からシベリア中部で繁殖する
生態
沿岸部や河口、干潟などに生息する[5][7][8]。同科他種と混群を形成する事もある[7][9]。
食性は雑食で、主に魚類やオキアミ、カニなど、陸地では穀類から果実など[9]。
繁殖様式は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する[7]。沿岸部の岩礁や草原などに巣を作り、卵を産む[7]。生後3年で成鳥羽に生え換わる[8]。
名称
カモメを指す英語のmew、ドイツ語のMöwe、オランダ語のmeeuw等はゲルマン祖語*maiwazに遡るが、おそらく当時の借用語でありインド・ヨーロッパ祖語起源ではない[10]。
中国語のōuに対する漢字表記「鴎(鷗)」は、発音を表す「区(區)」と意味を示す「鳥」からなる形声文字である。
画像
- 冬羽
- 雛
- 幼鳥
- 飛行中
- カエルを捕食
- カモメ、松島にて
- 卵
脚注
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads