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カラドジョウ

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カラドジョウ
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カラドジョウ(唐泥鰌、学名: Misgurnus dabryanus)は、コイ目ドジョウ科に分類される淡水魚の一種。中国大陸などを原産地とするが、日本にも外来種として定着している。

概要 カラドジョウ, 分類 ...
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分布

アムール川中国中南部、海南島台湾インドシナ半島朝鮮半島に分布する[3]。また、日本(本州・四国)にも移入分布する[3]。 また、和名のカラドジョウの"カラ"とは、中国の事である。

形態

成魚の体長は10〜20cm。口ひげは5対10本。 ドジョウMisgurnus anguillicaudatus)と比べて、口ひげが長く、尾柄部の体高が高い[4]。また、尾びれの基底上部にドジョウには見られる暗色斑がない[5]。ただ、これらの特徴は両種間の個体変異により判別が困難な場合も少なくない。

分類

カラドジョウ属のParamisgurnus dabryanusとして記載されたが、近縁種との系統関係からドジョウ属Misgurnusに含める説もある[6]。本種に対しMisgurnus mizolepisの学名が使用されることもあったが、これはP. dabryanusの新参シノニムと考えられている[6]

生態

水田農業水路に生息する。

雑食性で、カイミジンコ類やホウネンエビ、ケシゲンゴロウ亜科幼虫、ミズムシユスリカなどの底生生物を食べる[7]冬季冬眠のような状態になり、ほぼ餌を食べずに過ごす。[5]

繁殖期は4~6月で、水温が20度をこえた頃に水田、小溝、浅い湿地などで産卵することが知られている。飼育下では10年以上生存する[8]

地方名

  • 島根県 ヒラドジョウ[8]

外来種問題

日本には1960年代に導入され、青森県秋田県岩手県宮城県山形県福島県群馬県栃木県茨城県埼玉県千葉県東京都神奈川県静岡県愛知県長野県岐阜県富山県石川県福井県滋賀県三重県奈良県和歌山県兵庫県香川県愛媛県山口県福岡県大分県熊本県などに定着している[8]。ドジョウと区別するのが難しいため、ドジョウの放流に混じって各地に広がっている危険性がある[4]

在来種のドジョウと同所的な環境に生息し、競争することで駆逐することが考えられる[4]外来生物法により生態系被害防止外来種に指定されている。

ただし、現在日本に生息する本種は海外からの養殖種苗の持ち込みとされる一方で、国内にも古くからカラドジョウの特徴をもったドジョウが既に生息していたとする報告もある[9]

イギリスではドジョウ類の輸入が規制されている[7]

参考文献

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