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クイーンジェヌビアII
韓国のシーワールド高速フェリーが運航するフェリー ウィキペディアから
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クイーンジェヌビアII(韓国語: 퀸제누비아 II)は、韓国のシーワールド高速フェリーが運航しているフェリー。2021年から2023年まではハイデックスストレージが「ビヨンド トラスト」(韓国語: 비욘드 트러스트)の名で運航していた。
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設計
本船は2014年4月16日に発生したセウォル号沈没事故以来約7年に渡って運航されていなかった仁川 - 済州島航路に投入するためのフェリーとして設計された。
セウォル号沈没事故を教訓に、本船は乗客の安全を最優先とし低重量、低重心で設計され、運航時の復元性を最大化し、浸水や火災などの緊急状況に備えて、海上脱出設備、衛星航法装置、自動火災警報器、スプリンクラーなど様々な安全設備を備えている。さらに、カーフェリーでは韓国で初めて「リアルタイム貨物重量管理システム」を導入し、過積載や船舶の不均衡をリアルタイムで解消できるようになった[4]。
船内には高級客室約90室とともに、レストラン、ビジネスラウンジ、サンセットテラス、マッサージラウンジ、コンビニエンスストア、キッズゾーン、ペットゾーンなどが設けられた。
その他、現代重工業(現・HD現代重工業)が開発した船舶推進用エンジンを2基搭載した他、硫黄酸化物低減装置(EGCS)なども搭載され、各種環境規制に対応している。
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歴史
本船は2019年12月、ハイデックスストレージ(韓国語: 하이덱스 스토리지)が710億ウォンで発注し、現代尾浦造船で建造された。本船は乗客の安全を最優先にするという思いを込め、「信頼、その先へ」を意味する「ビヨンド トラスト」と命名された[5]。
2020年8月19日に起工し、2021年4月27日に進水式を迎えた。その後ハイデックスストレージに引き渡され、2021年12月10日に就航。セウォル号沈没事故以来約7年に渡って運航されていなかった仁川 - 済州島航路が復活した[6]。
2022年1月24日、仁川港から出港準備のためにエンジンを始動していたところ、エンジンで欠陥が見つかり、欠航となった。以後、仁川港停泊した後、原因究明と修繕作業が進められた。このためこの日から運航休止となっていたが同年5月4日に運航を再開した[7]。
同年8月6日、済州港出港準備中にエンジンで異常が発生し、点検後7時間遅れで出航した[8]。
同年10月26日、点検中にエンジン潤滑油ポンプ系統で異常が発見され、欠航となった[9]。
2023年1月9日、仁川港出港準備中にエンジンで異音が発生し、調査・点検のため5時間遅れで出航した。
同年2月4日、済州港出港前にエンジンで異常が見つかり、欠航となった。2月22日から貨物輸送のみで運航を再開し[10]、3月29日から旅客輸送を再開した[11]。
4月24日午後7時50分ごろ、仁川港を出発して済州に向かっていたところ、エンジンの潤滑油供給に異常が生じたことが確認されたことから仁川港に引き返し、午後11時頃に接岸した。それ以来再び現代尾浦造船に入渠していたが、運航開始から2年も経たないうちに計6回もの度重なるエンジントラブルを引き起こしたことや経営悪化もあり、運航が再開されることはなかった[4][12]。
2023年11月10日、本船は木浦~済州島間を運航するシーワールド高速フェリーに約720億ウォンで売却され[4]、同月27日に仁川港から木浦港へ回航された[13]。
その後「クイーンジェヌビアII」に改名された後の2024年2月28日、シーワールド高速フェリーの木浦 - 済州島航路に就航し、クイーンメリー2(元フェリーふくおか2)を置き換えた[3]。
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脚注
外部リンク
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