トップQs
タイムライン
チャット
視点

クーロスのコルヴィル子爵

ウィキペディアから

Remove ads

クーロスのコルヴィル子爵: Viscount Colville of Culross)は、イギリスの子爵貴族連合王国貴族爵位。

概要 クーロスのコルヴィル子爵 Viscount Colville of Culross, 創設時期 ...

スコットランド貴族第10代クーロスのコルヴィル卿チャールズ・コルヴィル英語版1902年に叙されたことに始まる。子爵家の歴代当主はコルヴィル氏族英語版氏族長を務める。

Remove ads

歴史

Thumb
現当主の5代子爵チャールズ・コルヴィル
Thumb
子爵家の邸宅ウォーリンガム・ホール英語版

サー・ジェームズ・コルヴィル英語版(1551-1629)1604年4月24日スコットランド貴族としてクーロスのコルヴィル卿(Lord Colville of Curloss)に叙されたことが子爵家の嚆矢である[2][3]

その後、爵位は4代卿ジョン(?-1680)の代まで順当に初代卿直系の男子によって相続された。その4代卿は1680年に嗣子なく没したが、卿位の継承条件は『コルヴィルの姓と紋章を受け継ぐ初代卿の男子相続人』であったため、いとこのアレクサンダー・コルヴィル(1666-1717)が5代卿位を襲った[2]。さらに5代卿の系統で爵位の継承は続いた。

彼の孫にあたる7代卿アレクサンダー(1717–1770)イギリス海軍の高名な提督で、七年戦争に際してはケベック包囲戦等を指揮している[4]

また彼の甥である9代卿ジョン(1768–1849)も海軍軍人で王立海軍の白色大将にのぼったほか、1818年から1849年までスコットランドの貴族代表議員を務めた[5]

9代卿の甥である10代卿チャールズ・ジョン・コルヴィル(1818-1903)保守党の政治家として活動した。彼は1885年連合王国貴族としてパース州クーロスにおけるクーロスのコルヴィル男爵(Baron Colville of Culross, of Culross in the County of Perth)に叙された後[6][7]1902年7月15日にはクーロスのコルヴィル子爵(Viscount Colville of Culross)に昇叙した[6][8]

現当主である5代子爵チャールズ(1959-)1999年貴族院法制定以降も議席を維持する92人の世襲貴族のひとり(クロスベンチ所属)である[6]

なお、サー・スタンリー・コルヴィル海軍大将(1861-1939)とは初代子爵の次男であり、彼の三男は高名な伝記作家サー・ジョン・ジョック・コルヴィル(1915-1987)である[6]

子爵家の紋章に刻まれるモットーコルヴィル氏族英語版の標語でもある『我、忘るるあたわず(Oblier ne puis)[6]

一族の邸宅はサフォークベクルズ英語版近郊に位置するウォーリンガム・ホール英語版(Worlingham Hall)[6]。子爵家の歴代当主はコルヴィル氏族英語版氏族長を務める[9]

Remove ads

現当主の保有爵位

現当主である第5代クーロスのコルヴィル子爵チャールズ・コルヴィル英語版は以下の爵位を有する[6]

  • 第5代クーロスのコルヴィル子爵(5th Viscount Colville of Culross)
    (1902年7月15日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第14代クーロスのコルヴィル卿(14th Lord Colville of Culross)
    (1604年3月10日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • 第5代パース州クーロスにおけるクーロスのコルヴィル男爵(5th Baron Colville of Culross, of Culross in the County of Perth)
    (1885年12月31日の勅許状による連合王国貴族爵位)

一覧

Thumb
バニティ・フェア誌に描かれた初代子爵のカリカチュア

クーロスのコルヴィル卿 (1604年)

  • 初代クーロスのコルヴィル卿ジェームズ・コルヴィル英語版(1551–1629)
  • 第2代クーロスのコルヴィル卿ジェームズ・コルヴィル (1604–1654)
  • 第3代クーロスのコルヴィル卿ウィリアム・コルヴィル (生年不詳‐1656)
  • 第4代クーロスのコルヴィル卿ジョン・コルヴィル (生年不詳‐1680)
  • 第5代クーロスのコルヴィル卿アレクサンダー・コルヴィル (1666–1717)
  • 第6代クーロスのコルヴィル卿ジョン・コルヴィル (1690–1741)
  • 第7代クーロスのコルヴィル卿アレクサンダー・コルヴィル英語版 (1717–1770)
  • 第8代クーロスのコルヴィル卿ジョン・コルヴィル (1725–1811)
  • 第9代クーロスのコルヴィル卿ジョン・コルヴィル英語版 (1768–1849)
  • 第10代クーロスのコルヴィル卿チャールズ・ジョン・コルヴィル英語版 (1818–1903) - 1885年にクーロスのコルヴィル男爵に叙爵

クーロスのコルヴィル男爵(1885年)

  • 初代クーロスのコルヴィル男爵チャールズ・ジョン・コルヴィル英語版 (1818–1903) - 1902年にクーロスのコルヴィル子爵に陛爵

クーロスのコルヴィル子爵 (1902年)

  • 初代クーロスのコルヴィル子爵チャールズ・ジョン・コルヴィル英語版 (1818–1903)
  • 第2代クーロスのコルヴィル子爵チャールズ・ロバート・ウィリアム・コルヴィル (1854–1928)
  • 第3代クーロスのコルヴィル子爵チャールズ・アレクサンダー・コルヴィル (1888–1945)
  • 第4代クーロスのコルヴィル子爵ジョン・マーク・アレクサンダー・コルヴィル英語版 (1933–2010)
  • 第5代クーロスのコルヴィル子爵チャールズ・マーク・タウンシェンド・コルヴィル英語版(1959-)

爵位の推定相続人は現当主の弟であるマスター・オブ・コルヴィル(儀礼称号)リチャード・ジェイムズ・イニス・コルヴィル(1961-)閣下。

関連項目

出典

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads