コマフエスクス

コマフエスクス（学名：Comahuesuchus）は、ノトスクス類（英語版）に属する絶滅したワニ形上目の爬虫類の属^[1]。古生物学者のJosé Bonaparteにより1991年に記載された。タイプ種はアルゼンチンに分布する上部白亜系サントニアン階のバホデラカルパ層（英語版）から産出したC. brachybuccalisである^[2]。2023年にはシエラバロサ層（英語版）とポルテツエロ層（英語版）から産出したC. bonaparteiが本属に分類された^[3]。

コマフエスクス
復元骨格
地質時代
後期白亜紀サントニアン期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 爬虫綱 Reptilia 亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida 下綱 : 主竜型下綱 Archosauromorpha 階級なし : クルロタルシ類 Crurotarsi 上目 : ワニ形上目 Crocodylomorpha 亜目 : ノトスクス亜目（英語版） Notosuchia 科 : コマフエスクス科 Comahuesuchidae 属 : コマフエスクス属 Comahuesuchus
学名
Comahuesuchus Antunes, 1975
タイプ種
Comahuesuchus brachybuccalis Bonaparte, 1991
種
C. brachybuccalis Bonaparte, 1991 C. bonapartei Kellner et al., 2023

分類

復元図

C. brachybuccalisはホロタイプ標本がMUCPv-202であり、またコマフエスクス属自体コマフエスクス科（英語版）のタイプ属である。Sereno et al. (2003) はコマフエスクス属とアナトスクス属がともにコマフエスクス科に属すると提唱したが^[4]、Martinelli et al. (2006)はアナトスクスがコマフエスクス科に含まれないと主張し、Andrade et al. (2006)も後者の見解に同意している^[5]。

Soto et al. (2011)による系統解析では、コマフエスクスはマリリアスクスとの姉妹群に配置されている^[6]。以下はSoto et al. (2011)に基づくクラドグラム。

ノトスクス亜目（英語版）	ウルグアイスクス科（英語版）   Uruguaysuchus   Araripesuchus   A. wegeneri       A. buitreraensis       A. gomesii     A. patagonicus           Ziphosuchia   Libycosuchus       Simosuchus         Malawisuchus     Candidodon           Chimaerasuchus     Sphagesaurus         Baurusuchus       Bretesuchus     Iberosuchus             Notosuchus       Comahuesuchus     Mariliasuchus