トップQs
タイムライン
チャット
視点
スファゲサウルス
ウィキペディアから
Remove ads
スファゲサウルス(学名:Sphagesaurus)は、ノトスクス類に属する絶滅したワニ形上目の爬虫類の属[1]。化石はブラジル・サンパウロ州の南西部に分布する上部白亜系の地層から産出している[2]。スファゲサウルス・フエニとスファゲサウルス・モンテアルテンシスの2種が知られていたが[1]、後者の種はCaipirasuchusに再分類された[3]。
Remove ads
標本と種
要約
視点
スファゲサウルスはS. hueneiをタイプ種としてPrice (1950)により記載された[3]。タイプ種は単離した2本の大臼歯型の上顎骨歯であるホロタイプ標本DGM 332-Rと参照標本DGM 333-Rに基づいて記載されており、ホロタイプ標本はサンパウロ州のPresidente Bernardes (en) とSanto Anastacio (en) との間で、参照標本はカタンドゥーヴァ付近で発見されている。産出層準はいずれもバウル層群である。Bertini et al. (1993)はアダマンティナ層から産出した単離した大臼歯型の歯をURC-R 015を本種に分類し、またDGMの参照標本を同層から産出したものとした[4]。
Pol (2003)は標徴的な標本であるほぼ完全な頭骨RCL-100を記載し、スファゲサウルスの未定種に分類した。当該標本は吻部や眼窩および側頭部からなり、背側部を欠いている。下顎の断片は自然な状態の下顎結合に対応するものが発見されている。標本はアダマンティナ層の堆積物中から収集されており、サンパウロ州のBuenópolis (en) での新たな鉄道駅の建設中に発見された[4]。
再分類された標本
Kellner et al. (1995) と Kellner & Campos (1999)は、完全ながらも潰れている頭骨と下顎の前側部である標本DGM 1411-Rを暫定的にS. hueneiへ、そして本属の未定種に分類した。当該の化石はサンパウロ州南西部のPresidente Prudente (en) で発見されたものであり、産出層準はバウル盆地のアダマンティナ層である。当該標本はKellner et al. (2011)により新属新種Caryonosuchus priceiに再分類された。またKellner et al. (2011)はS. hueneiのタイプ標本が標徴性を欠くと指摘し、本種を疑問名としている[5]。
スファゲサウルスの第二の種として知られていたS. montealtensisは、ブラジルの上部白亜系から記載された種であった。本種はほぼ完全な頭骨および下顎であるMPMA 15-001/90に基づいてAndrade and Bertini (2008)により命名された。当該の標本はモンテアルトから約8キロメートル南西に位置するBairro Cachoeira産地から収集されたものであった[6]。Iori et al. (2013)は本標本を近縁なノトスクス類の属であるCaipirasuchusに再分類し、コンビナティオ・ノヴァであるCaipirasuchus montealtensisを新設した。Caipirasuchus属に再分類された際、本種にはほぼ完全な頭骨と下顎および体骨格の後部から構成される参照標本MPMA 68-0003/12が追加されており、カタンドーヴァ付近でアダマンティナ層から収集されている[3]。
Remove ads
系統
Soto et al. (2011)による系統解析では、スファゲサウルスはチマエラスクスとの姉妹群に配置され、またバウルスクスなどとも近縁な位置に置かれている[7]。以下はSoto et al. (2011)に基づくクラドグラム。
ノトスクス亜目 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Remove ads
出典
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads