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コンクリート破砕器
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コンクリート破砕器(コンクリートはさいき)は、建築物の基礎の撤去や宅地造成などで使用するために開発された火薬を用いた火工品であり、爆薬による発破と比較した場合に騒音、振動、飛石などが少なく安全性が高いのが特徴である。
概要
火薬をプラスチック製容器に充填した構造であり、専用の点火具で起爆させることで用いる。
実際に現場で使用するには「コンクリート破砕器作業主任者」の資格が必須であり、発破技士や火薬類取扱保安責任者の資格で使用することはできない[1](ただし、発破技士や火薬類取扱保安責任者等の有資格者はコンクリート破砕器作業主任者資格取得講習の科目の一部免除がなされる[2])。
概史
今後の動向
原理
装薬(多くは推進薬系)は爆轟ではなく爆燃(高速燃焼)によって高温高圧ガスを発生する。孔内での閉塞条件により圧力立上りが支配され、対象物の引張強度・既存ひび割れ・鉄筋配置などの条件と相まって割裂が進展する。製品によっては筐体・キャップ・発生ガス量(cm3/g)などの仕様が提示されている。
構成
代表的な製品は、(1)装薬を封入したカートリッジ(筒)、(2)電気点火具(脚線付)または対応する点火装置、からなる。薬量別に複数サイズ(例:60 g級・180 g級等)が用意され、外径・全長・脚線長などの型式差がある。
用途
- 鉄筋コンクリート部材・基礎・擁壁の部分的な破砕や二次破砕
- 都市部・施設近接部での低振動・低飛散が求められる撤去作業
- 岩盤の割裂(道路・宅地造成の小規模部位 など)
これらの用途では、一般爆薬発破の制約が大きい現場での代替・補完手段として位置づけられる。
規制・安全
類似・関連技術
- 油圧ブレーカ・圧砕機:機械式の破砕機器。
- 静的破砕剤:膨張圧で割裂させる化学薬剤(非火工品)。
- 粉末駆動工具:推進薬カートリッジでピン等を打ち込む工具(用途・構造が異なる)。
代表的な製品例
- CCR(Kayaku Japan)— 技術用火工品としてコンクリート構造物や岩盤の破砕用途を想定したカートリッジ群。
- Nxburst — 岩盤・コンクリートの低振動破砕用カートリッジ。UN 0432/UN 0323 の分類事例が公表されている。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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