ゴーギー・ジェン

ゴーギー・サイ・ジェン（Gorgui Sy Dieng / [ˈɡɔːrɡi dʒɛŋ]; GOR-ghee Jeng / 1990年1月18日 - ）は、セネガルのルーガ州ケベメール出身の元バスケットボール選手。ポジションはセンター。

ゴーギー・ジェン
Gorgui Dieng

アトランタ・ホークスでのジェン (2021年)
引退
ポジション	C
基本情報
フランス語	Gorgui Dieng
国籍	セネガル
生年月日	(1990-01-18) 1990年1月18日（35歳）
出身地	ルーガ州ケベメール県ケベメール
身長(現役時)	208cm (6 ft 10 in)
体重(現役時)	112kg (247 lb)
ウィングスパン(現役時)	222cm  (7 ft 4 in)[1]
キャリア情報
高校	SEEDアカデミー
大学	ルイビル大学
NBAドラフト	2013年 / 1巡目 / 全体21位
ユタ・ジャズから指名
プロ選手期間	2013年–現在
経歴
2013–2020	ミネソタ・ティンバーウルブズ
2020–2021	メンフィス・グリズリーズ
2021	サンアントニオ・スパーズ
2021–2022	アトランタ・ホークス
2022–2023	サンアントニオ・スパーズ
受賞歴
NBAオールルーキーセカンドチーム (2014) NCAAチャンピオン (2013) ビッグ・イースト最優秀守備選手賞 (2013) オールビッグ・イーストファーストチーム (2013)
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ	セネガル

経歴

アメリカ留学時代

高校はウェストバージニア州のハンティントン・プレップ高校に留学。高校通算で平均15.2点､12.6リバウンドの記録を残した。このセネガルの逸材に、マーシャル大学、コロラド大学、マーケット大学そしてルイビル大学などの関係者がリクルートに訪れる中、ディエングはカリスマHCリック・ピティーノ率いるルイビル大学に進学^[2]。ゴール下の守護神として活躍し、2013年のNCAA王者に貢献した。

ミネソタ・ティンバーウルブズ

NCAAチャンピオンを引っ提げ、ディエングは2013年のNBAドラフトにエントリーを表明。21位でユタ・ジャズから指名されたが、同じく14位でジャズから指名されたシャバズ・ムハンマドと共にミネソタ・ティンバーウルブズが9位で指名したトレイ・バークの交渉権の交換でウルブズに交渉権が移動し、NBAデビューした。ルーキーシーズンは苦しんだが、終盤戦にニコラ・ペコヴィッチが怪我で離脱したのを期にチャンスを掴み、2014年3月20日のヒューストン・ロケッツ戦で22点21リバウンドを記録し、ウルブズ史上初の新人選手の ”20得点20リバウンド” を記録した^[3]。

2016年10月31日、ティンバーウルブズと4年6400万ドルで契約を延長した^[4]。

メンフィス・グリズリーズ

2020年2月5日にアンドレ・イグダーラが絡む大型トレードでメンフィス・グリズリーズへ移籍した^[5]。 2021年3月26日にグリズリーズと契約解消に合意し、FAとなった^[6]。

サンアントニオ・スパーズ

2021年3月29日にサンアントニオ・スパーズと契約した^[7]。

アトランタ・ホークス

2021年8月9日にアトランタ・ホークスと1年契約を結んだ^[8]。

スパーズ復帰

2022年8月9日に古巣のスパーズと1年契約を結んだ^[9]。

2023年1月5日に解雇された^[10]が、8日に10日間契約を結んだ^[11]。20日に2回目の10日間契約を結んだ^[12]。

2023年12月9日、現役引退を発表した^[13][14]。引退後はスパーズのフロントオフィス入りすることとなった^[14]。

代表歴

セネガルのナショナルチームで、2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップに出場し、6試合で平均16.0点、10.7リバウンドを記録した^[15]。2015年、2017年、2021年のアフロバスケットにも出場している^[16]。

プレースタイル

アフリカ出身選手にありがちな個人能力に頼ったプレースタイルではなく、フットワークに優れ、ミドルシュートも得意とする。コートビジョンにも優れ、パスアウトも上手い。また高校時代は平均7.2ブロックを記録するなど、ディフェンスの能力も高く、リバウンドの能力にも優れている。

個人成績

略称説明
GP	出場試合数	GS	先発出場試合数	MPG	平均出場時間
FG%	フィールドゴール成功率	3P%	スリーポイント成功率	FT%	フリースロー成功率
RPG	平均リバウンド数	APG	平均アシスト数	SPG	平均スティール数
BPG	平均ブロック数	PPG	平均得点	太字	キャリアハイ

NBA

レギュラーシーズン

シーズン	チーム	GP	GS	MPG	FG%	3P%	FT%	RPG	APG	SPG	BPG	PPG
2013–14	MIN	60	15	13.6	.498	1.000	.634	5.0	.7	.5	.8	4.8
2014–15		73	49	30.0	.506	.167	.783	8.3	2.0	1.0	1.7	9.7
2015–16		82	39	27.1	.532	.300	.827	7.1	1.7	1.1	1.2	10.1
2016–17		82	82	32.4	.502	.372	.814	7.9	1.9	1.1	1.2	10.0
2017–18		79	0	16.9	.479	.311	.775	4.6	.9	.6	.5	5.9
2018–19		76	2	13.6	.501	.339	.830	4.1	.9	.6	.5	6.4
2019–20		46	17	16.9	.448	.383	.797	5.6	1.3	.8	.9	7.4
	MEM	17	0	18.7	.483	.250	.738	5.8	.9	.8	1.0	7.2
2020–21		22	1	16.9	.519	.479	.884	4.5	1.3	.8	.6	7.9
	SAS	16	0	11.3	.527	.318	.833	2.6	1.2	.6	.1	5.3
2021–22	ATL	44	3	8.4	.473	.426	.731	2.8	.8	.3	.3	3.5
2022–23	SAS	31	1	11.5	.385	.280	.769	3.5	1.7	.1	.5	3.9
Career		628	209	20.9	.496	.355	.791	5.6	1.3	.7	.9	7.3

プレーオフ

シーズン	チーム	GP	GS	MPG	FG%	3P%	FT%	RPG	APG	SPG	BPG	PPG
2018	MIN	5	0	14.0	.333	.400	.750	3.6	.8	.4	.8	3.4
2022	ATL	2	0	5.0	.500	.000	1.000	1.5	.0	.0	.0	1.5
通算		7	0	11.4	.350	.333	.800	3.0	.6	.3	.6	2.9

カレッジ

シーズン	チーム	GP	GS	MPG	FG%	3P%	FT%	RPG	APG	SPG	BPG	PPG
2010–11	ルイビル	29	9	15.6	.618	.000	.538	4.4	.7	.4	1.9	5.7
2011–12		40	40	32.8	.525	.500	.676	9.1	1.1	1.2	3.2	9.1
2012–13		33	32	31.1	.534	- —	.652	9.4	2.0	1.3	2.5	9.8
通算		102	81	27.3	.545	.333	.640	7.9	1.2	1.0	2.6	8.3

人物

• ジェンはムスリムであり^[17]、慈善活動に熱心で、2015年にゴーギー・ジェン基金を設立し、母国のセネガルの医療を改善するための医療機器や備品などの支援を提供してきた^[18]。2019年、彼はオフシーズンNBAケアコミュニティアシストアワードを受賞した3人目の選手となった^[19]。

受賞歴

• NBAオールルーキー・セカンドチーム (2014)
• NCAAチャンピオン (2013)
• Big East最優秀守備選手賞 (2013)
• オールBig Eastファーストチーム (2013)