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サムター (戦車揚陸艦)
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サムター(英語: Sumter)は、アメリカ海軍の戦車揚陸艦[5]。ニューポート級戦車揚陸艦の3番艦で、艦番号はLST-1181[5]。艦名はサウスカロライナ州のサムターに因み、アメリカ海軍の同名艦としては3代目[6]。
アメリカ海軍を退役後に中華民国海軍(台湾海軍)に貸与され、1997年に中平(Chong Ping)として再就役し、その後2000年に供与に切り替えられた[2]。
原型の設計や要目については「ニューポート級戦車揚陸艦」を参照。
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艦歴
要約
視点
アメリカ海軍
1965年12月29日に発注され、1967年11月14日にフィラデルフィア海軍造船所で起工、1969年12月13日に進水し、1970年6月20日に就役した[1]。初代艦長はジェームズ・C・ヘイズ海軍中佐[6]。
就役後は太平洋艦隊に配属され、カリフォルニア州のロングビーチを最初の母港とした[6]。その後の約2年半で、ベトナム戦争での作戦支援のため西太平洋に2度の海外展開を行い、戦闘星章を2回受章している[6]。
1973年1月に配置替えとなり、母港をバージニア州リトルクリークに変更[6]。約半年の整備と慣熟訓練の後、8月にノースカロライナ州モアヘッドシティで海兵隊員を乗せ、第6艦隊に合流するため地中海へ航海[6]。スペイン、トルコ、イタリア、ギリシャなど各国に寄港したのち、1973年12月10日に母港へ戻った[6]。
1974年2月12日、演習のためモアヘッドシティからカリブ海まで海兵隊員を輸送し、3月8日にリトルクリークに帰港。4月にボストンへの航海を行った後、5月に再度カリブ海で追加演習を行い、7月3日に帰港した[6]。8月16日にふたたび出港して地中海へ向かい、2度目となる第6艦隊での任務に従事[6]。
以後、1978年までアメリカ東海岸での作戦と、カリブ海および地中海への展開を交互に繰り返した[6]。
1993年9月30日にアメリカ海軍を退役[1][6]。その後同型艦の「マニトワック」とともに中華民国海軍に貸与され、そのまま2000年9月29日に安全保障支援プログラム(Security Assistance Program)により供与に切り替えられ、2002年7月23日付で艦籍簿から除籍された[1][6]。
中華民国海軍
1990年代初頭に中華民国海軍が保有していた戦車揚陸艦は、第二次世界大戦時代の艦に改修を重ねたもので老朽化が否めなかった[4]。そこでアメリカ海軍で退役時期を迎えつつあったニューポート級に着目し、1995年7月に退役艦2隻の貸与契約を結ぶことになったが、この1隻が「サムター」であった[4]。
貸与にあたってはニューポート・ニューズ造船所で整備作業が行われ、アメリカ海軍時代に搭載していた2基のMk.33 3インチ連装砲はボフォース 60口径40mm連装機関砲に変更された[2][4]。
1997年2月までに整備と乗員訓練を完了して中華民国へ回航され、5月8日に中和級戦車揚陸艦2番艦「中平(Chong Ping)」(艦番号233)として再就役した[2][7][4]。中和級は、1隻で旧式戦車揚陸艦3隻分の能力があると評価された[4]。
2008年、ボフォース 60口径40mm連装機関砲は、より新しい600PX型40mm機関砲塔に変更された[4][注釈 1]。
2016年12月、中華民国海軍の2等軍艦では初の女性艦長となる、尤鐿濂中佐(中校)が着任した[8][9]。
2021年、「中平」が澎湖諸島への輸送任務を行う様子を軍広報紙「青年日報」が報じた際、機密車両である対ステルス機用の最新型レーダー車両の写真を誤って掲載するという事案があった[10][11]。この件はアメリカからも懸念が示され、複数の軍幹部将校が配置転換を受けることになった[10][11]。
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脚注
参考文献
関連項目
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