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ジョン・カーペンター

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ジョン・カーペンター
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ジョン・ハワード・カーペンターJohn Howard Carpenter1948年1月16日 - )は、アメリカ合衆国映画監督脚本家映画プロデューサー。また、俳優音楽家としても活動している。

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経歴・人物

要約
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ニューヨーク州出身。南カリフォルニア大学映画学科卒。在学中の1969年に短編映画『Captain Voyeur』(キャプテン・ボワヤー)で脚本と監督を務め[1]、1970年に音楽と編集を担当した短編[1]ブロンコ・ビリーの復活英語版』が第43回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞している[2][3]

作品と傾向

SF映画を多く監督しているのは、4歳の時に観た映画『遊星よりの物体X』(1951、製作:ハワード・ホークス)が強烈な印象で[3]、映画製作を目指すきっかけになったからと語っている。長編デビュー作の『ダーク・スター』(1974、ダン・オバノンとの共同制作)[3]、『ジョン・カーペンターの要塞警察』(1976)で、制作費が少なくとも良質のエンタテイメントが作れることを実証した。

2年後の1978年には、現在においてシリーズ化されているスプラッターホラー映画ハロウィン』の記念すべき第1作を低予算かつ短期間で作成し、大ヒットさせる事に成功。『ニューヨーク1997』(1981)では、N.Y.マンハッタン島を刑務所にする独自の発想で注目を集め、『遊星からの物体X』(1982)では、映画史の古典の理解とそのオリジナリティ溢れる解釈で、当時の観客の想像をはるかに超えた数々のクリーチャーを創造し、従来の侵略物にはなかったショッキングな演出により、その名を世界中に知らしめた。

尊敬している映画人や作品

アルフレッド・ヒッチコックオーソン・ウェルズを敬愛しており、『ハロウィン』や『ザ・フォッグ』などのホラー作品にイタリア映画ダリオ・アルジェントサスペリアPART2』やセルジオ・マルチーノ影なき淫獣』等のイタリアンホラーやスペインの『エル・ゾンビ I 死霊騎士団の覚醒』などの『エル・ゾンビ』シリーズの影響を受けている。また『ハロウィン』冒頭数分の長回しはウェルズの『黒い罠』のオマージュで知られ、『捜索者』などのジョン・フォード作品や同年代のスティーヴン・スピルバーグ作品の影響も指摘されている。日本の『ゴジラ』を始めとする東宝特撮怪獣映画のファンであり[4][5]、特にキングギドラが好きな怪獣で[5]、「ジョン・カーペンター研究家」として知られる映画文筆家の鷲巣義明がアメリカに取材でカーペンターを訪ねた際に、鷲巣からキングギドラの人形を貰い喜んだ[6]

日本の黒澤明小津安二郎を敬愛し、スペインルイス・ブニュエルシュルレアリスム映画の影響も濃く受けている[7]

敬愛している映画作家たちの中で、とりわけハワード・ホークス作品からの影響やホークスへの尊敬は広く知られており、特に『ジョン・カーペンターの要塞警察』や『ゴースト・オブ・マーズ』は、ジョン・ウェイン主演の『リオ・ブラボー』のオマージュ作品であり、その他の多くの作品にもホークス作品の影響が強いと知られている。カーペンターファンの青山真治監督や阿部和重中原昌也の対談で、『ゴースト・オブ・マーズ』と黒澤明影武者』に同じ動作のアクションシーンがあるが、後者の描写が凡庸であるのに対して『ゴースト・オブ・マーズ』の描写は素晴らしいという発言を出した[8]

音楽家として

映画監督としては珍しく、自作の音楽も数多く担当し、『ハロウィン』の「HALLOWEEN THEME」や『ニューヨーク1997』のメインタイトルはホラー・SF映画音楽の名作として親しまれている。また、『ゴースト・ハンターズ』では他の監督仲間と共にバンドを結成し、自らボーカルをとってエンディングに流れる主題歌も担当している。この曲は当時プロモーションビデオまで作られ、それは同作のスペシャル盤DVDで確認する事ができる。

2015年2月にはミュージシャンとしての1stソロアルバム『Lost Themes』をリリースした[9]

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主な作品

さらに見る 年, 邦題 原題 ...
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脚注

関連文献

外部リンク

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