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セグロアジサシ

鳥の種類 ウィキペディアから

セグロアジサシ
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セグロアジサシ(背黒鯵刺、学名:Onychoprion fuscatus)は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。

概要 セグロアジサシ, 保全状況評価 ...
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分布

大西洋インド洋太平洋の熱帯および亜熱帯の島嶼、オーストラリア北岸で繁殖し、非繁殖期は周辺の外洋に生息する。

日本では夏鳥として小笠原諸島南鳥島沖縄県仲御神島(なかのうがんじま)などに渡来し繁殖する。日本本土では、台風等の影響でまれに迷行する個体が記録される迷鳥である。

形態

体長は45センチメートル、翼開長は94センチメートルほどで、アジサシより大きく、ハトカラスの中間くらいの大きさ。額、首、腹は白だが、背中側はほぼすべてが濃い黒褐色で、和名もここに由来する。幼鳥は全身が黒褐色だが、胴体に白い斑点があってまだらもようになる。

分類

本種は以前はアジサシ属(Sterna)とされていたが、ミトコンドリアDNA研究により[2]セグロアジサシ属(Onychoprion)に分類されることになった。2024年時点で主要なチェックリストはすべてOnychoprion としている。[3][4][5][6]

IOC World Bird List v14.2 によれば、6亜種が存在する。7亜種とするチェックリストもあり、統一されていない。

  • Onychoprion fuscatus fuscatus Linnaeus, 1766
  • Onychoprion fuscatus nubilosus Sparrman, 1788 セグロアジサシ
  • Onychoprion fuscatus serratus Wagler, 1830
  • Onychoprion fuscatus oahuensis Bloxam, A, 1827 ハワイセグロアジサシ
  • Onychoprion fuscatus crissalis Lawrence, 1872
  • Onychoprion fuscatus luctuosus Philippi & Landbeck, 1866

生態

翼と尾羽は細長くとがるスマートな外見どおり、飛翔能力にすぐれている。非繁殖期は外洋で過ごすが、ほとんどの時間を空中で過ごし、飛びながら眠ることもあるという。幼鳥は巣立ってから繁殖できるようになるまでの約3年間をほとんど空中で過ごすという。水面に降りることやダイビングすることも少なく、水面近くを飛びながらイカくちばしで拾いあげるように捕食する。

繁殖地では草地に大きな集団繁殖地(コロニー)をつくり、2~3個の卵を産む。近年こそ保護がすすんでいるが、この鳥の卵は現地住民の食料として大量に採取され、かつては日本の繁殖地とて例外ではなかった。

「ジュウ ジュウ」または「ギー ギー」と鳴く。

脚注

参考文献

関連項目

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