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セフメタゾール
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セフメタゾール(Cefmetazole)はセファマイシン系の抗生物質で、通常、第2世代セファロスポリン系に分類される。術後感染予防抗菌薬の1つとして、日本化学療法学会/日本外科感染症学会のガイドラインで推奨されている抗生物質の1つである[1]。
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効能・効果
副作用
セフメタゾールの化学構造は、他のいくつかのセファロスポリン系抗生物質と同様に、N-メチルチオテトラゾール(NMTTまたは1-MTT)側鎖を含んでいる。この抗生物質は体内で分解される際に、遊離したNMTTを放出し、低プロトロンビン血症(ビタミンKエポキシド還元酵素の阻害によるものと考えられる)や、アルデヒド脱水素酵素の阻害による、ジスルフィラム(抗酒薬)で生じるのと同様のエタノールとの反応を引き起こすことがある[2]。短腸症候群患者においてビタミンK欠乏による凝固異常を生じた報告がある[3]。
抗菌感受性スペクトラム
セフメタゾールは広域セフェム系抗菌薬 (βラクタム系抗生物質)であり,尿路感染症や皮膚感染症の原因菌に対して有効である。放線菌由来であるセファマイシン系の特徴として、嫌気性菌・腸内細菌・ESBLに対する感受性を持つことが多い。以下は、医学的に重要な数種の微生物に対する最小発育阻止濃度感受性データである。
- バクテロイデス・フラジリス: 0.06 - >256 µg/ml
- クロストリジウム・ディフィシル: 8 - >128 µg/ml
- 黄色ブドウ球菌: 0.5 - 256 µg/ml (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を含む)[4]
開発・販売元
セフメタゾールは製薬会社の三共(現・第一三共)が開発、1979年(昭和54年)8月27日付で製造販売承認を取得し、翌1980年(昭和55年)2月1日に「セフメタゾン」の商標名にて発売を開始した[5][6][7]。
その後、第一三共が2018年(平成30年)に策定した経営方針の中で癌領域への優先的経営資源投入を表明、これに伴う事業最適化を進捗させていく中で「セフメタゾン」を初めとする長期収載品41製品の国内製造販売承認をアルフレッサHDの子会社であるアルフレッサ ファーマに譲渡すると発表。「セフメタゾン」は2019年3月1日付けでアルフレッサ ファーマの製品として再出発した[8][9]。
出典
外部リンク
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