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センダングサ属
キク科の植物の属 ウィキペディアから
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センダングサ属(栴檀草属、鬼鍼草[1]、学名:Bidens)は、キク科の1属である。日本ではごく普通に見られる雑草で、種子が衣服につく、いわゆるひっつき虫のひとつ。国外では観賞用のものもある。

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特徴
近縁の種がいくつかある。いずれも世界的な分布域をもっている。
いずれも柔らかな一年草で、茎は断面が四角っぽくて節がある。葉は対生して、深く裂けて複葉となる。種子(実際には果実、いわゆる痩果)は硬くて棒状で、先端に数本の刺状突起があって、これに逆刺が着いているので、それによって衣服に引っ掛かる。いわゆるひっつき虫のひとつである。
花は筒状で、中心には黄色い管状花が密生する。外側には舌状花がない場合もあるが、あるものもある。
花が枯れて脱落すると、後には棒状の果実が筒状に揃って束になった姿が残る。果実が熟すると、花床は反り返り、そのため果実は放射状に広がる。果実の先端の刺で何かに引っ掛かると、根元からたやすく外れ、それにくっついて行くことになる。
分布
センダングサ属は世界の熱帯および温帯地域に分布する[2]。 大部分の種がアメリカ、アフリカ、ポリネシアに分布し、幾らかの種がヨーロッパとアジアに分布する[3]。センダングサ属はハルシャギク属(Coreopsis)と近縁であり、はっきり区分することは難しい。さらに、どちらも単系統群ではない[4]。
種類
日本に産するセンダングサ類は、大きく分けると、棒状の果実を作るものと、偏平な果実を作るものがある。主なものを挙げる。
棒状の果実を作るものは、
- センダングサ Bidens biternata (Lour.) Merr. et Sherff
- 葉は羽状複葉で、花には黄色の舌状花をもつ。
- コバノセンダングサ B. bipinnata L.
- センダングサに似て、小葉は小さい。
- コセンダングサ B. pilosa L.
- 非常に変異の多い種である。以下のような変種がある。
- コセンダングサ B. pilosa var. pilosa
- 基本変種で、舌状花がない形である。
- コシロノセンダングサ B. pilosa var. minor (Blume) Sherff
- 小さな白い舌状花がある。
- シロノセンダングサ B. pilosa var. radiata Sch. Bip.
- 大きな白い舌状花をもつ。観賞用に栽培されたこともある。
- アワユキセンダングサ B. pilosa var. bisetosa Ohtani et S.Suzuki
- とても大きい花をつける。日本では沖縄に帰化している。
偏平な果実を作るものとしては、
- アメリカセンダングサ B. frondosa L.
- 近世の外来種である。全体に赤みがかる。花の外にある総苞が伸びて花の回りに放射状に広がる。
- タウコギ B. tripartita L.
- 湿地に生える。アメリカセンダングサに似て、寸が詰まった姿。
他に、観賞用の花であるウインターコスモスことビデンス・フェルリフォリア[5](B. ferulifolia (Jacq.) Sweet)やキクザキセンダングサ(学名: B. laevis (L.) Britton, Sterns et Poggenb. )[6]も本属の植物である。
脚注
参考文献
関連項目
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