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セヴン・ネイション・アーミー

ザ・ホワイト・ストライプスの楽曲 ウィキペディアから

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セヴン・ネイション・アーミー」(Seven Nation Army)は、アメリカ合衆国ロックバンドザ・ホワイト・ストライプス2003年に発表した楽曲。アルバム『エレファント』からの第1弾シングルとしてヒットを記録した。なお、アルバム『エレファント』及びライヴ・アルバム『アンダー・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ』では「Seven Nation Army」と表記されているが、シングル盤では「7 Nation Army」と表記されている[10]

概要 「セヴン・ネイション・アーミー」, ザ・ホワイト・ストライプス の シングル ...
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背景

この曲のリフは、ジャック・ホワイトメルボルンでサウンド・チェックをしている時に生み出された[11]。ジャックは昔、救世軍(Salvation Army)を「Seven Nation Army」と思い込んでいたことがあり、それが曲名の由来となっている[11][12]ベースのように聴こえる音はセミ・アコースティック・ギターで演奏されており、ワーミー・ペダルを通して1オクターヴ下げられている[11]

XLレコーディングスV2レコードは、「ゼア・イズ・ノー・ホーム・フォー・ユー・ヒア」を『エレファント』からの第1弾シングルにしようとしたが、最終的にはジャックの意向で本作がシングルに選ばれた[13]。シングルのカップリング曲「Good to Me」は、後にジャックと共にザ・ラカンターズで活動するブレンダン・ベンソン英語版がアルバム『Lapalco』(2002年)で発表した曲のカヴァー[14]。この曲は『エレファント』の日本盤にボーナス・トラックとして収録された。

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反響

イギリスでは2003年5月3日付の全英シングルチャートで初登場7位となり[15]、6週チャート圏内に入った[1]。また、2012年にも再ヒットし、6月2日付の全英シングルチャートで71位を記録した[16]

アメリカでは総合チャートのBillboard Hot 100で76位に達し、『ビルボード』のモダン・ロック・チャートでは1位、メインストリーム・ロック・チャートでは12位を記録[4]。オーストラリアでは2003年6月22日付のシングル・チャートで17位を記録し、4週連続でトップ50入りした[2]

本作は後年、ヨーロッパ諸国でもヒットしている。イタリアでは2006年7月27日付のシングル・チャートで初登場4位となり、翌週に3位を記録[5]。スイスでは2008年6月29日付のシングル・チャートで初登場18位となり[6]、7月13日には3位を記録した[17]

評価

グラミー賞では、作者のジャック・ホワイトが最優秀ロック・ソング賞を受賞した[4]

ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・ソング」(2021年版)では36位にランク・イン[18]。また、同誌が2011年に選出した「2000年代のベスト・ソング100」では6位となった[19]

MusicRadarが2010年に選出した「過去10年間の偉大なギター・リフ50」では7位にランク・インしている[20]

収録曲

  1. 7 Nation Army (Jack White) - 3:51
  2. Good to Me (Brendan Benson, Jason Falkner) - 2:06
  3. Black Jack Davey (Traditional) - 5:06

大衆文化への影響

スポーツ

本作はサッカー・ファンに人気の高い曲として知られる。その起源は、2003年10月22日にクラブ・ブルッヘのサポーターがミラノのバーでUEFAチャンピオンズリーグ 2003-04(対ACミラン戦)を観戦していた際、この曲を大合唱したことだとされている[21]

2006年のFIFAワールドカップでは、優勝を決めたイタリア代表の選手達が合唱し、その後、7月11日に行われたローリング・ストーンズミラノ公演にマルコ・マテラッツィアレッサンドロ・デル・ピエロが飛び入りして、観客と一緒に「セヴン・ネイション・アーミー」を合唱した[22]。また、2008年にスイスとオーストリアで共同開催されたUEFA EURO 2008では試合前の入場曲に使用された[23]EURO2012EURO2016でもゴール後のアンセムとして使用され観客やサポーターが合唱している。EURO2016フランス大会ではパリ出身のDJであるデヴィッド・ゲッタによるリミックスしたバージョンが使用されている[24]2018年FIFAワールドカップでは1994年から長年(2002年を除く)大会で用いられた公式入場曲のFIFAアンセムに代わって試合前の入場曲として使用された。

この曲はサッカー以外のスポーツでも頻繁に使用された。例として、2011年にはNFLボルチモア・レイブンズがホームの試合前に使用するようになった[25]。また、2013年にはNHLニュージャージー・デビルスのゴール・ソングに選ばれている[26][27]

他メディアでの使用例

「セヴン・ネイション・アーミー」は2010年の音楽ゲーム『Guitar Hero 3: Warriors of Rock』で使用された[28]。また、映画『G.I.ジョー バック2リベンジ』の予告編ではThe Glitch Mobによるリミックス・ヴァージョンが使用された[29]。2016年6月13日に公開されたBattlefield 1の公式トレーラーでも使用されている。また2016年に公開された『スーサイド・スクワッド』でも使用されている。

その他

2014年5月9日、ハンブルク港開港825周年のイヴェントの一環として、MSCクルーズの客船MSC マニフィカの汽笛により「セヴン・ネイション・アーミー」が演奏された[30]

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カヴァー

要約
視点
概要 「セヴン・ネイション・アーミー」, 初出アルバム『ベン・ロンクル・ソウル』 ...
概要 「セヴン・ネイション・アーミー」, 初出アルバム『Marcus Collins』 ...

ベン・ロンクル・ソウルによるカヴァー

フランスの歌手ベン・ロンクル・ソウル英語版は、2009年のデジタルEP『Soul Wash』で「セヴン・ネイション・アーミー」のカヴァーを発表[36]。続いて、2010年のフルレングス・アルバム『ベン・ロンクル・ソウル』にも収録され、同作からのリード・シングルにも選ばれた[37]

Jason Birchmeierはオールミュージックにおいて、彼のヴァージョンを「オリジナルに忠実である一方、1960年代のモータウンスタックスのサウンドに由来したレトロ・ソウル的なスタイルのアプローチとなっている」と評している[38]

マーカス・コリンズによるカヴァー

イギリスの歌手マーカス・コリンズ英語版は、オーディション番組『Xファクター』の第8シーズンで準優勝し、RCAレコードとの契約を得て、デビュー・アルバム『Marcus Collins』(2012年)からのリード・シングルとして「セヴン・ネイション・アーミー」のカヴァーを発表した[39]。コリンズのヴァージョンは2012年3月17日付の全英シングルチャートで初登場9位となり[40]、6週チャート圏内に入った[35]

コリンズのヴァージョンに対しては、ザ・ホワイト・ストライプスのファンからの批判も多かったが、コリンズ自身は「僕はこの曲を研究して、それ以外にもザ・ホワイト・ストライプスの音楽をたくさん聴いた。だからイライラする人達のことも分かる」「全く違うジャンルなんだよ」とコメントしている[41]

その他のカヴァー

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関連項目

脚注

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