テオドール・ライエ

カール・テオドール・ライエ（独: Karl Theodor Reye、 (1838-06-20) 1838年6月20日 - 1919年7月2日(1919-07-02) ）は、ドイツの数学者。幾何学、とりわけ射影幾何学と総合幾何学に貢献した。1876年に出版した Geometrie der Lage の第二版にて点と直線の配置（英語版）の概念を導入した^[1]。1882年に発見した配置は、彼に因んでReye configuration（英語版）と呼ばれる。

Theodor Reye テオドール・ライエ
生誕	(1838-06-20) 1838年6月20日 ドイツ、クックスハーフェン
死没	(1919-07-02) 1919年7月2日（81歳没） ドイツ、ヴュルツブルク
研究分野	幾何学
研究機関	ストラスブール大学 アーヘン工科大学
出身校	ゲッティンゲン大学
博士論文	Die mechanische Wärme-Theorie und das Spannungsgesetz der Gase
主な業績	Reye configuration（英語版） ライエ合同 ライエの仮説（イタリア語版）
プロジェクト:人物伝

アポロニウスの問題を3次元に拡張した、4つの球面に接する球の問題を、斬新な方法によって解決した^[2]。

経歴

ヨハネウム学院に通った。その後、ハノーファーの工科大学、チューリッヒ工科大学で学んだ^[3]。1861年、ゲッティンゲン大学にてPh.D.を獲得した。博士論文は、Die mechanische Wärme-Theorie und das Spannungsgesetz der Gase（熱の力学的理論と気体のポテンシャル法則）。

1872年、シュトラースブルクの大学の教授に任命された^[4]。このころの論文に今日ライエ–アーチャード–フルシチョフの摩擦法則（英語版）として知られる法則の基礎を築いたものがある^[4]。

1887年、ゲッティンゲン科学アカデミー（ドイツ語版、英語版）準会員に選出された^[5]。

数学

ライエは円錐曲線、二次曲面、射影幾何学の分野で功績を残した。

射影平面の束と球面上の束の線型多様体に関するライエの作品は、コルラド・セグレ（英語版）の多様体の作品に影響を及ぼした。エンリケス曲面の初の具体例であるライエ合同（Reye congruences）を導入した。