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ドンキーコングJR.
日本のアーケードゲーム (1982) ウィキペディアから
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『ドンキーコングJR.』(ドンキーコングジュニア、DONKEY KONG JR.)は、1982年に稼働した任天堂のアーケードゲーム。アーケード版と一部の日本国外版では『DONKEY KONG JUNIOR』と表記されている。
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概要
マリオによって檻に幽閉されたドンキーコング[注釈 1]を、息子のドンキーコングジュニア[注釈 2]が助けに向かう、一画面固定アクションゲーム。
ゲーム内容
4面を1周として構成されており、4面をクリアすると難易度が上がった1面からまた始まるループ制。
ジャンプがメインの前作と異なり、ツルを上り下りするアクションが特徴的。ツルを上るときは2本のツルを両手でつかむことで速く上昇し、下りるときは1本のツルにしがみつくことで一気に下降することができる。ジュニアの唯一の武器となるステージの各所に配置されている果物を、上手く使って攻略していく。4面は鍵を押し上げてパパコングの閉じ込められた檻を開けるステージになっている。
ミスになると、目玉が左右交互に大きくなり、両手をバタバタさせながら絶叫する。その後、左目のみ大きくなり両手を平行にしたまま画面下へ落下しフェードアウトする(落下しない場合がある)。
前作と同様にレベル22はボーナスポイントが400(4カウント分)減っただけでミスとなる。
登場キャラクター
- ジュニア
- 主人公(プレイヤーキャラクター)。前作の悪役であったドンキーコングの息子。
- パパ / ドンキーコング
- 本作での救出対象であり、前作でのレディ(ポリーン)の役目にあたる。
- マリオ
- 前作の主人公で、本作の悪役。今作から個人名が付けられた。常に鞭を持っており、鞭を叩いて敵キャラクターをジュニアに突撃させる。
- アーケード版では2人のマリオがドンキーコングを搬送する開始デモが存在する。このうちの片方が後のルイージなのかは明言されていない。
- スナップジョー
- 1面と4面の敵キャラクター。赤色もしくは青色[注釈 3]の機械ワニ。
- 後に『スーパードンキーコング2』で同名の敵キャラクターが登場しているが、本作のものとは無関係である。
- ニットピッカー
- 2面と4面の敵キャラクター。2面ではワシの姿で、飛行する際に卵を投下する。4面ではカラスの姿で登場。
- スパーク
- 3面の敵キャラクター。オレンジ色もしくは青色の電気物体で、それぞれ姿が異なる。
移植版
要約
視点
- コレコビジョン版
- ファミコン版でいう1面、4面、1面、2面、4面の計5面で構成されている。
- ファミリーコンピュータ版
- 『どうぶつの森+』(2001年)、『どうぶつの森e+』(2003年)の「ファミコン家具」としても登場している。
- ファミリーコンピュータへの移植の際に1面カットされた『ドンキーコング』とは異なり、本作品の移植版は削られることはなかった。ただし、以下の部分がアーケード版と異なる。
- デモ画面(搬送シーン)
- 檻に閉じ込められているドンキーコングが両手足を動かる仕草が無く、また両手足に嵌められている手足枷が無い。
- 1面で青のスナップジョーが水面に潜る際に生じる水しぶきが無い。
- 2面でニットピッカーが投下する卵が地面に落ちる際、卵が真っ二つに割れるシーンが無い。
- ファミリーコンピュータ版ドンキーコングではレベル133で残りタイムが400になり25mから先には進めなくなるが、本作品では9000になり、本来1000を切ってから流れるはずの残り時間警告音が最初から鳴り続ける。次のレベル134では初期タイムが"E800"と表示され、ここでも最初から時間警告音が鳴り続けるがクリアは可能。ところが、レベル134をクリアしてレベル135になるとフリーズしてしまい、リセットするしかなくなる。
- C1同梱版
シャープより発売されていたファミコン内蔵テレビC1の同梱ソフト(非売品)。ロムのラベルには、
- [1]ドンキーコングJR.
- [2]JR.算数レッスン
と表記されている。
ドンキーコングJR.(1面と4面だけの2ステージ構成で難易度選択は無い)とドンキーコングJR.の算数遊びの一部(「+-×÷EXERCISE」に相当)が収録されている。
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音楽
サウンドトラック
- ファミコン・ミュージック(1986年5月25日)
- G.M.O.レコードより発売されたアルバム内の一作品として収録されている。
- ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.1(2004年1月7日)
- サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。
スタッフ
- アーケード版
- スタッフ:山本雅央、西澤健治、MASAYOSHI.O、H.HOSHINO
- ゲームデザイン:宮本茂
- グラフィックデザイン:宮本茂、坂本賀勇
- プログラム:緒方旗生(岩崎技研工業)
- サウンド・デザイン:兼岡行男、田中宏和
- プロデューサー:横井軍平、岡田智
- エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥
- ファミリーコンピュータ版
ゲーム&ウオッチ版

本作は、ゲーム&ウオッチにも何度か移植されている。
- 1982年10月26日 『ドンキーコングJR.』(ニューワイドスクリーン)
- 1983年3月7日 『ドンキーコング2』(マルチスクリーン)
- 1983年4月28日 『ドンキーコングJR.』(テーブルトップ)
- 1983年10月7日 『ドンキーコングJR.』(パノラマスクリーン)
ゲーム&ウオッチ版『ドンキーコングJR.』はアーケード版の1・2面をモチーフに、『ドンキーコング2』は3・4面をモチーフにしている。
以上のほかに、日本国外ではミニクラシックスでも発売された。
また、『ゲームボーイギャラリー3』には『JR.』と『2』が、『ゲームボーイギャラリー4』(GBA版は日本未発売、後にVC配信)には『JR.』がそれぞれ収録されている。
2009年8月19日よりニンテンドーDSiウェアとしてニューワイドスクリーンの移植版が配信されている。
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コピー品による訴訟
前作『ドンキーコング』のクローンである『クレイジーコング』を製造した株式会社ファルコンは任天堂から許諾を得ていたが、契約違反をしていたことから任天堂より訴訟を起こされていた[4]。
任天堂はコピー品が氾濫している現状を考え、本作においては他社への製造許諾をせず、また基板販売もせず、本体販売のみを進める方針を採用していた[5]。しかしファルコンは本作に関してもコピー品である『クレイジーコングJR.』を製造していた[6]。この製造にあたっては、1982年9月に任天堂から他のコピーヤーによる案件を含めて刑事告訴され、捜査の末に1983年1月に当時の社長を含む2人が著作権法違反容疑で逮捕される事態となった[6]。ビデオゲームの無断コピーによる逮捕者は日本では初の事例であった[6]。これらの事件については1983年5月から公判が開かれ、1990年3月に大阪地裁において有罪判決が言い渡されている[7][8]。
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脚注
関連項目
外部リンク
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