トップQs
タイムライン
チャット
視点

ナソ・ティエル・ディ自治県

パナマの自治県 ウィキペディアから

ナソ・ティエル・ディ自治県
Remove ads

ナソ・ティエル・ディ自治県スペイン語: Comarca Naso Tjër Di)は、パナマの自治県(コマルカ)。先住民族(インディオ)のひとつであるナソ族の自治行政区画で、ほかの県には属していない。2020年12月4日にボカス・デル・トーロ県より分離・設置された。県都はシーイクスペイン語版[1]。人口は約5千人[2]

概要 ナソ・ティエル・ディ自治県 Comarca Naso Tjër Di, 国 ...

県名のティエルはナソ族神話に登場する「大いなる母」の名前で、ディはナソ語で「水」を意味する[3]。ナソ族はテリベ族またはティエル・ディとも呼ばれ、民族独自の王をもつことで知られる。

Remove ads

歴史

1997年5月、ナソ族議会は当時の大統領であるエルネスト・ペレス・バラダレススペイン語版に自治地域の創設を要求するも、テリベ郡区スペイン語版(県、郡に次ぐ行政区画)の設置にとどまった[4]。2008年に同様の法案を立法府である国民議会へ提出するも却下される[5]

2018年10月25日、国民議会はナソ族の自治県の設置を認めた法案656を採択するも[6]、時の大統領フアン・カルロス・バレーラは、自然保護区への影響と憲法スペイン語版違反を理由に同法案を拒否[7]

2020年11月12日、最高裁判所スペイン語版は法案656が憲法に違反していないとする判決を出した[8]。判決を受け同年12月4日にラウレンティノ・コルティソ大統領は法案656を承認し、ナソ・ティエル・ディ自治県が発足した[1]

地理

パナマの西部に位置し、コスタリカと国境を接する。国境地帯にはタラマンカ山脈がそびえ、県の大部分が熱帯雨林に覆われている。主な河川はテリベ川スペイン語版で、県都シーイクはテリベ川沿いに位置する[1]

県の面積は約1千6百平方キロメートルで、そのうち91パーセントにあたる土地はラ・アミスター国立公園およびパロ・セコ森林保護区に指定されている[9]。またラ・アミスター国立公園は世界遺産であるタラマンカ山脈=ラ・アミスター保護区群とラ・アミスター国立公園を構成している。世界遺産でもある国立公園が県内に所在することは、2018年の論争を呼んだ。

隣接行政区画

下位区分

1つの郡(Distrito)と3つの郡区(Corregimiento)から成る[10]

脚注

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads