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ノヂシャ
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ノヂシャ(野萵苣、学名: Valerianella locusta)は、スイカズラ科[3]ノヂシャ属の1年草〜2年草。おもにサラダ用として生食する。
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形態・生態
一年生から二年生の草本[4]。全体に軟らかく、茎は高さは10 - 35センチメートル (cm) ほどになる[4]。茎が何度も二股に分れて細く伸びるのが特徴。茎には稜があり、稜上に下向きの毛が生える[4]。分岐のすぐ下に長さ1 - 5 cmの葉が対生する。下の方の葉は柄があるが、中部以上の葉は無柄になる[4]。
花期は春[4]。花は淡い青紫色で、径1.5 cm、枝の先にかたまって咲く[4][5]。それぞれの花には楕円形の苞葉がつく[4]。花冠は短い筒型で先が5裂し、雄蕊は3個で葯は白色、雌蕊は1個つき白色で先が3裂する[4]。子房下位、その上に微小な突起状の萼が癒着する[4]。
果実は扁平で長さ2 - 4ミリメートル (mm) 、3室あるうちの1室のみ、種子1個が成熟する[4]。
- 若葉。この状態が食用となる。
分布
ヨーロッパ原産で[4]、日本と北アメリカでは帰化植物。ヨーロッパではサラダ用に栽培される[4]。
日本では1886年(明治19年)に東京で初めて報告された[5]。現在は日本全国に広がっているが、あまり数は多くない[4]。北アメリカでは北はカナダ南部から南はアメリカ合衆国のテネシー州・ノースカロライナ州までで、かつミシシッピ川より東に分布する[5]。
人間との関わり
欧米では若葉を食用としている。英語で、子羊が好むことからラムズレタス (lamb's lettuce[6])、また小麦畑に野生でよく生えることからコーンサラダ (corn salad) ともよばれる(コーン corn は小麦・大麦など穀物の意味がある)[7]。フランス語では一般的にマーシュ (mâche) として知られるが[7]、ローヌ=アルプ地域圏やスイスのフランス語圏(スイス・ロマンド)ではランポン(rampon)とも呼ばれる。旬は秋から冬にかけてで、季節の味覚としてサラダや肉料理の付け合わせに供される。クセがなくて食べやすく、生のままサラダやサンドイッチに入れたりするほか、スープや炒め物に使われる[7]。栄養素として、β-カロテンやビタミンCなどが含まれる[7]。
ノヂシャ属
ノヂシャ属(ノヂシャぞく、学名: Valerianella)は、スイカズラ科の属の一つ。
- Valerianella affinis
- モモイロノヂシャ Valerianella coronata
- ノヂシャ Valerianella locusta
- Valerianella nuttallii
- シロノヂシャ Valerianella radiata
- モモイロノヂシャ
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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