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ハイドンのピアノソナタ一覧

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本項はフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲したピアノソナタの作品の一覧である。

概要

ハイドンが作曲したピアノソナタは、疑問視や偽作、消失作もこれに含めば、全65曲存在する。ホーボーケン番号では16番(XVI)に分類される。

「ピアノソナタ」と称しているが、実際にはこれらの作品がピアノ(フォルテピアノ)用であるかチェンバロ用であるかは明らかでない。1760年代のものはチェンバロ用、1770年代の曲も大体チェンバロ用または両用であるが、1780年代になるとピアノを想定した曲が増え、1780年代後半以降はっきりピアノ曲になる[1]。ハイドン本人は1788年にはじめて自分のピアノを持ったのであり、ピアノで作曲された最初の曲は第49番(ランドンでは第59番)である[2]

なお、初期においてはハイドンはソナタではなくディヴェルティメントパルティータと呼んでいる。最初にソナタの語が使われたのは第20番(1771年)である[3]

20世紀はじめに編纂された旧ハイドン全集(GA)ではカール・ペスラー(Karl Päsler)の校訂によって52曲のソナタが出版され、ホーボーケン番号(Hob.)はこの全集の番号を利用している。しかし、52曲のうちにはハイドンの作でないことがわかったものや、編曲に過ぎないものがある。新発見の作品や断片を加えた新しい全集にはハイドン全集(JHW)のフェーダーによるソナタ全曲版(ヘンレ社版、3巻、1964年~1970年)と、クリスタ・ランドン(H.C.ロビンス・ランドン夫人)によるピアノソナタ全集(ウィーン原典版の初版、3巻、1964年~1966年)があるが、両者の収録曲は一致せず、これらの中にも真偽未詳曲が含まれている。また、ランドン版の番号(L.)は曲を年代順に並べ替えたためにそれ以前の番号と互換性がなくなっている。本記事ではホーボーケン番号の順序によって挙げている。

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楽曲一覧

要約
視点

大半の曲はモーツァルトベートーヴェンのピアノソナタに陰に隠れ知名度が高くないが、近年ではピアニストのレパートリーとなりつつあり、再評価が進んでいる。とくに後期の曲(第48番~第52番)は演奏も多い。また、第20番はハイドンのいわゆるシュトルム・ウント・ドラング期を代表する短調の曲として知られる(なお、この曲は1770年代のものだが、強弱記号からピアノ用に書かれたと考えられる[1])。

1970年前後にはヴァルター・オルベルツやジョン・マッケイブ(John McCabe)によってピアノソナタ全集が録音され、その後、様々なピアニストらによって多数の全集が録音されている。

ハイドンのピアノソナタはソナチネアルバムソナタアルバムに掲載されており、その中では第35番ハ長調 作品30-1 Hob. XVI:35が有名である。

太字は「ハイドン ソナタ集」(全音楽譜出版社)に収録されている曲。

さらに見る XVI, 曲名 ※()内はランドン版の番号 ...
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楽譜

  • ウィーン原典版(音楽之友社版)
    • 旧版ではランドン版の番号順に並んであったが、2013年2月から同年12月にかけて発売された全4巻の新版では、ホーボーケン番号順に並べ替えている。但し、番号順に掲載されているとは限らない。事実上、前後して掲載されている。
  • ヘンレ社原典版
  • 全音楽譜出版社
    • 演奏頻度の高い30曲を厳選した「ハイドン ソナタ集」が全2巻(各巻に15曲収録)にまとめて刊行している。

脚注

参考文献

外部リンク

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