ヒアイナイロウロス

ヒアイナイロウロス^[4]（学名：Hyainailouros）は、中新世中期から後期にかけて生息した、ヒエノドン目（英語版）ヒアイナイロウロス科（英語版）の絶滅した多系統群の属。ユーラシア大陸とアフリカ大陸にまたがって生息し、少なくとも3種が存在した^[5][6]。シンバクブワやメギストテリウムといったアフリカ大陸に生息した近縁なヒエノドン類と近縁である。半趾行性の姿勢で歩行していたと見られている^[7]。

ヒアイナイロウロス
Hyainailouros sulzeriの歯骨
地質時代
新第三紀中新世前期 - 後期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 哺乳綱 Mammalia 亜綱 : 獣亜綱 Theria 下綱 : 真獣下綱 Eutheria 階級なし : 北方真獣類 Boreoeutheria 上目 : ローラシア獣上目 Laurasiatheria 目 : ヒエノドン目 Hyaenodonta 科 : ヒアイナイロウロス科（英語版） Hyainailouridae 亜科 : ヒアイナイロウロス亜科（英語版） Hyainailourinae 属 : ヒアイナイロウロス属 Hyainailouros
学名
Hyainailouros Biedermann, 1863
タイプ種
Hyainailouros sulzeri Biedermann, 1863
種
H. bugtiensis (Pilgrim, 1912)[1] †H. napakensis (Ginsburg, 1980)[2] †H. sulzeri Biedermann, 1863[3]

アフリカ大陸の大型肉食哺乳類。奥から順にH. sulzeri、Amphicyon giganteus、Crocuta crocuta

タイプ種H. sulzeriは最大級のヒエノドン類の1つであり、推定体重が266 - 1276キログラムに達する。H. bugtiensisはH. sulzeriに匹敵する体サイズであり、推定体重が267 - 1744キログラムに達する。両者に近い体サイズの近縁属にシンバクブワが存在する。一方でH. napakensisは本属において最小の種であり、推定体重は202 - 271キログラムである^[7]。