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ファウヌス
古代イタリアの神格 ウィキペディアから
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ファウヌス (Faunus) は、古代ローマの田園神にして森林の神[1]。農民や牧人の保護神として、また予言の力を持つ神として崇拝された[1]。

その名は「favēre(恵みを与える)」と同語源と考えられる[2]。また、森の中で不思議な音のするのはこの神の仕業であるともいう[2]。
ギリシア神話のパーンやサテュロスと同一視され、上半身は人で下半身は山羊で、角と蹄を持つ姿で表された[1]。狼から羊を守る神・ルペルクスとも同一視される[1]。また、インクボー(インクブス)とも同一視され、埋もれた宝の神ともされた[3]。
ファウヌスの女性形がファウナ (Fauna) である[1]。女神ボナ・デア(Bona Dea, 善き女神)は本来ファウヌスの娘のファウナだったともいわれた[1]。
ファウヌスはユーピテルとキルケーまたは自然神ピークスとカネーンスの子とされ、ピークスの跡を継いでラティウムの王となったとされる[1]。
ローマとエトルーリアの戦争の際にはローマ人たちへローマ側が有利である事を伝え、勝利に導いたとされる[4]。
ファウヌスはローマの古くからある祭式ルペルカーリア (Lupercalia) と結びついている[1]。この行事は2月15日に行われ、腰にヤギの皮で腰を覆っただけの裸体のルペルクス神官団(Luperci, ルペルキー)の2人の若者が、パラーティーヌス丘を巡る浄めのコースを駆け回り、走りながらヤギの皮の鞭で女性を鞭打つというものだった[1]。
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脚注
関連項目
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