フェニルアセトアルデヒド (phenylacetaldehyde) は、芳香族アルデヒドのひとつで、アセトアルデヒドのα水素の1つがフェニル基で置換された構造を持つ。
概要 物質名, 識別情報 ...
フェニルアセトアルデヒド
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物質名 |
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識別情報 |
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バイルシュタイン |
385791 |
ChEBI |
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ChemSpider |
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ECHA InfoCard |
100.004.159 |
EC番号 |
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KEGG |
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UNII |
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InChI=1S/C8H8O/c9-7-6-8-4-2-1-3-5-8/h1-5,7H,6H2 Key: DTUQWGWMVIHBKE-UHFFFAOYSA-N
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性質 |
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C8H8O |
モル質量 |
120.15 g/mol |
外観 |
無色の液体 |
密度 |
1.079 g/mL |
融点 |
−10 °C (14 °F; 263 K) |
沸点 |
195 °C (383 °F; 468 K) |
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2.210 g/L |
磁化率 |
−72.01·10−6 cm3/mol |
屈折率 (nD) |
1.526 |
危険性 |
労働安全衛生 (OHS/OSH): |
主な危険性 |
有害、可燃性 |
GHS表示: |
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Danger |
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H302, H314, H317 |
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P260, P261, P264, P270, P272, P280, P301+P312, P301+P330+P331, P302+P352, P303+P361+P353, P304+P340, P305+P351+P338, P310, P321, P330, P333+P313, P363, P405, P501 |
引火点 |
87 °C (189 °F; 360 K) |
関連する物質 |
関連する2-フェニルアルデヒド |
3,4-ジヒドロキシフェニルアセトアルデヒド フェニルグリオキサール |
特記無き場合、データは 標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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多くの種類の昆虫(チョウ目、ハチ目、甲虫類、アミメカゲロウ目)は、フェニルアセトアルデヒドを交信物質として利用している[1]。マゴットセラピーにおいて抗菌作用を示すことも知られる[2]。
タバコの香りを増すために加えられる。純粋なフェニルアセトアルデヒドの匂いは、蜂蜜のよう、甘い、バラの香り、みずみずしい、草の香り、と表現される。ソバ[3]やチョコレート[4]などの食品や植物にも含まれる。ヒヤシンス、スイセン、アカシア、シクラメンなどのフレグランス、ラズベリー、アンズ、サクランボ、スパイスなどのフレーバーの調合原料として用いられる[5]。