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フェロニッケル

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フェロニッケル
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フェロニッケル(英語:ferronickel)は、合金フェロアロイ)の一種で、鉄とニッケルの合金の事である。製品とされるものの構成比はニッケル20〜40%、鉄80〜60%とされる[1]。その製品の7割がステンレス鋼の原料に使われる[2]

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集積回路から突き出たリードフレーム部に使われている

ニッケル銑鉄

2000年代中期の中国では、低品位のニッケル鉱石から電気炉等によって製造されるニッケル含有銑鉄、通称「ニッケル銑鉄」(英語:Nickel pig iron、略称:NPI)を格安で増産し、ニッケル銑鉄は世界のニッケル需要の4分の1を賄うまでになった[2]。このニッケル銑鉄はステンレス鋼を作る時に使用される純度の高いニッケルの安価な代替として利用されている[3][4]

ロータリーキルン電気炉(Rotary Kiln Electric Furnace)は、8〜15%のニッケルを含んだ高品位ニッケル銑鉄の効率的な生産が可能であることから、中国で盛んに導入されている[4]

ニッケル銑鉄以外の合金例

さらに見る 合金名, 主組成(wt%) ...

その他

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規格

フェロニッケルスラグ

要約
視点
成分
利用

ブラスト材として販売する場合、使用後廃棄物処理法を遵守し処理されることを確認しなければならない[15]

  • 宮崎県日向市の山間部(西川内地区、東郷町山陰地区等)の埋立材料に使用されている。
  • 5-0.3mmの粒度範囲より微粉末のフェロニッケルスラグは、多くの場合、使い道がなくストックされているのが現状である[16]
安全性
  • ミンダナオ州立大学イリガン技術研究所の研究者らが、フィリピン イリガン市の工場から出るフェロニッケルスラグをアメリカ合衆国環境保護庁の定める合成降水浸出手順毒性指標浸出法で測定したが、環境保護庁の定める基準値を超える結果は検出されなかった[17]
  • 2012年(平成24年)日向市民が、宮崎県日向市大字富高字山下2003番地のグリーンサンド造成地の沈砂地において採取したと主張する排水の水質が、環境基準を大幅に超過しているとして日向市役所に計量証明書を提出した [注釈 1][18][19]。これを受け、平成24年10月に宮崎県日向市の「グリーンサンド」で土地造成された西川内地区周辺水域の水質検査を行ったが、「水質汚濁に係る環境基準」(人の健康の保護及び生活環境の保全の上で維持されることが望ましい基準)の基準値を超えるものは見られなかった。平成26年8月にも同様の調査が行われたが、基準値を超える結果は検出されていない[20]
  • 国土交通省の資料では、フェロニッケルスラグの有害物質の溶出について、各事業所が実施した溶出試験結果から、有害物質は検出されないか、検出されても環境基準以下の値となっている。なお、フェロニッケルスラグの使用に際しては有害物質の溶出について使用を予定している事業所に詳細を確認し、必要に応じて試験を行うことが望ましいとしている[9]

非鉄スラグ製品の製造・販売管理ガイドライン

日本鉱業協会では、「非鉄スラグ製品の製造・販売管理ガイドライン」を2016年 2月25日に改正して公開した[15]

これには、フェロニッケル スラグ を取り扱うことができる事業者名が明記された。

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脚注

外部リンク

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