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フォームファクタ

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フォームファクタ: form factor)とは、コンピュータの主要システム部品について物理的な寸法やレイアウトを規格化したものである[1]

概要

特にPC/AT互換機では、フォームファクタに準拠することでベンダー間や世代間で部品交換可能であることを保証している。業務用のコンピュータでは、サーバモジュールが既存のラックマウントシステムにぴったり収まることを保証している。

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主なマザーボード・フォームファクタの比較写真

フォームファクタの中でも、最も重要で古くから使われてきたものとしてマザーボードの形状規格がありケースの大きさを左右する。マザーボードは、より小さいフォームファクタ(スモールフォームファクタ)のものが開発され実装されてきたが、さらなる縮小には、電源回路の技術革新が必要である。新世代の部品が開発されると共に、マザーボードの新規格も生まれてきた。例えば、AGPの登場や PCI Express の登場である。しかし、マザーボードの寸法やレイアウトの規格の変化はもっとゆっくりしており、それ自体の標準によって制御されている。マザーボードに搭載されるべき部品群の変化は部品自体の変化よりずっと遅い。例えばノースブリッジコントローラは、多くの製造業者がそれぞれ独自のものを開発し、登場以来何度も変化してきたが、ノースブリッジの要求仕様は長年に渡ってほとんど変化しなかった。

ゆっくりとしたプロセスではあるが、フォームファクタは需要の変化に応じて定期的に進化してきた。最初のPCの規格 (AT) は、1995年に登場した業界規格 ATX に置き換えられた。ATXは、21世紀に入ってからも多くのPCのマザーボードの設計や寸法に影響を与えている。ATX規格は最近では2007年に改訂されている。チップセット業者VIAによる派生規格 EPIA(ITXとも。EPICとは異なる)は、より小さなフォームファクタと独自の規格に基づいている。個々のフォームファクタの違いは、意図している市場の違いによるところが大きい。大きさ、設計上の妥協点、必要な典型的機能などが関係している。近年のコンピュータの多くは要求されるものがよく似ているため、ターゲットとするものがそのサブセットなのかスーパーセットなのかという点でフォームファクタが違ってくる。例えば、デスクトップ型では柔軟性を高めるために各種入出力端子や拡張スロットを必要とするが、マルチメディアシステム用のコンピュータでは発熱量と大きさの最適化が重視され、拡張カードを挿入できないことが多い。マザーボードをなるべく小さくしようとする場合、CPUを特定ベンダーの特定チップに限定して、柔軟性を犠牲にすることがある。

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比較

要約
視点

さらに見る フォームファクタ, 起源 ...

図による物理的寸法の比較

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主なフォームファクタと ISO 216紙の寸法 A4 との比較(単位は mm)
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PCI/AGP/PCI-e スロット数の上限

ATX用ケースに互換性のあるもの:

さらに見る フォームファクタ, スロット数 ...
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各種フォームファクターの実例写真

脚注・出典

参考文献

関連項目

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